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9-3 兄妹デート

 

 薬王院から山頂に向かってひたすら歩く

低いといってもやっぱり山、太ももが張ってくるし汗も滲む

「おーーい栞、そろそろ手を」


「あ、お兄ちゃん見てー黄色い花ー」


「栞ごまかしてるんだろうけど、全然ごまかせてないぞ、そろそろ引っ張るの疲れたから離すぞー」


「じゃあ、今度は私が引っ張ってあげる」


 俺の前に出てグイグイ引っ張る、やっぱり疲れたの嘘じゃん


「わかった、わかった、手は繋いだままで良いから」


「やった!」


やったじゃねえよ、また偶然生徒会長とか栞の友達とかに見られたら

辺りをキョロキョロする。


「どうしたの?」

「いやなんでも無い」


流石に居ねえけど、また伏線じゃないだろうな(多分ないです)


「お兄ちゃん誰かと話してる?」


メタな発言はこの辺で、歩く事20分程で山頂の広場に到着





「わーーーーーーーーーーー、人だらけ…」


「だなー」


「お弁当食べる所ないねー」


「だなー」


 高尾山山頂は人で溢れかえっている。


「ぷ、ふふふふふふふふ」


「どうした?」


「お兄ちゃんと出掛けると必ず何かあるなーって」


「あーーそうだなー」


「でもすっごい楽しい、また思い出、出来たね」


「そうだなーー」


「お兄ちゃんそうだなしか言ってないよ」


「そうだ、あ、ごめんごめん」


ふふふふふふふと笑いながら妹が歩いて行く


「あーーー、お兄ちゃん見て桜」


「ちょっと散ってるけどまだ咲いてるんだなー」


「綺麗…」


 二人で暫し桜を眺める、まだ1ヶ月も経って居ないのに今までとは違う妹との思い出が増え、俺の中で妹への思いがヒラヒラと心に積もって行く、この桜の花びらの様に




################################



「あ、お兄ちゃん、あそこのベンチ空いた」


 妹が走っていくのを追いかけ、ベンチに腰を下ろし昼食タイム。


「えっとねーおにぎりと、から揚げと、卵焼きつくって来たの」


「へええ凄いなーー」


 それ以外に、プチトマトやレタスなんか入っており、かなり良い彩り。


「じゃあいただきまーす」


「おにぎりの具は、おお鮭、うまいうまい、から揚げも下味がちゃんとついて旨いなー、卵焼き、おお、すっげえ旨い」


 妹はぽけーーーっと、俺の事をみている。


「栞も食べないの?」


「あ、うん食べるよ、頂きまーす」

 箸を持ちながら手を合わせ、おにぎりをほお張り、卵焼きを食べる。


「まだ負けてるなー」


「ん、何がだ?」


「ううん何でもない、お兄ちゃんどんどん食べてねー」



 食事も終え今度は景色を眺める。

「あーーお兄ちゃん見て、富士山が見えるよー」


「おーーーー」


「今度は富士山に登りたい」


「富士山は辛くない?」


「お兄ちゃんと初日の出とかいいなーー」

 ボーッと富士山を眺めつつ


「まあ、いつかな」


「うん」





 そろそろ帰るかと下山、帰りもリフトに乗り景色を満喫。

下りは景色が綺麗で妹がさらにおおはしゃぎしていた。



 高尾山デートを終え電車の中


「お兄ちゃん楽しかったねーー、でもさーこれじゃ私を楽しませる為に来たような物だよね」

「え、まあ栞が楽しめたんならいいんじゃない」


「うーーん、これじゃお兄ちゃんの行きたい所に行った事にならないんじゃない?私とお兄ちゃんの行きたい所って事になるんじゃないかなー」


なにが言いたいのかさっぱり分かりませんが…


「やっぱりお兄ちゃんだけの行きたい所につれてって貰わないと、どこかないの?」


「えーーーーどこかねー?」


「お兄ちゃんの行きたい所なら、私どこでも行くよ!ソフ○ップでもメッ○サンオーでもまん○らけでもー!」


「………」


ひょっとして……、行きたかったのか?

オタショップ……









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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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