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見習い剣士と天使な少女   作者: ソラα
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第1話 酒場の少女

「いらっしゃいませ!」


 街一番の酒場は今日も賑わいが絶えない。

 接客係である酒場の主人の娘がなかなかの美少女ということであり、若いのからジジイまで様々な年齢層がこの酒場にいつも来る。手を出そうとした若者がいたそうだが、主人に三日三晩震えが止まらなくなるほど恐ろしいことをされたともっぱらの噂だ。


「クロエちゃん!スピリタス2つ追加で!」


「はいっ!」


 人気の美少女であるクロエは、そのことを自覚していない。

 とても人懐っこい性格で誰とでも仲良くしようとするから友達は多い。そして寄ってくる男もかなり多い。この街の男はほとんど振られている。


 そんな彼女には夢がある。それは魔導士になることだ。

 魔導士とは、魔術を扱い大切な人たちを守る人たちのこと。だとクロエは思っている。


 クロエの住む街のある国は、小さめの国で戦力も高くないので領地を拡大したいいくつかの大国に狙われている。

 もし戦がおきれば、この街もただでは済まない。酒場に来てくれる人たちや、お父さんを守りたいと考え魔導士になろうとしている。


「クロエ、今日はもう休んでいいよ。あとは父さんに任せておけ」


「あっ、ありがとう」


 少し疲れてきてたところなので丁度助かった。後ろでおじさん達が何か言っているが、お父さんのうるせぇ!の一言ですぐ静かになった。

 明日はお手伝いはないので魔導士になるための修行ができそうだ。

 手伝いのない日は、街の近くの草原で魔術を使う練習をしている。友達が手伝ってくれたりするが全然上手くいかず、申し訳ない思いである。


「明日こそは魔術使えるようになるぞ...!」


 やる気は十分に早めに布団に入った。疲れているからすぐに寝てしまった。



 ~ ~ (○ □ ○)! ~ ~



 この街の図書館の閲覧(えつらん)禁止の棚には、とても貴重な古代の魔術書があるとの噂だ。


「姉貴!あそこでやんす!早速頂くでやんす!」


 髭面(ひげづら)のいかにも小物臭い男が隣の美女に喋りかける。


「うるさい、聞こえちまうだろ。声が出てるか怪しいくらいで喋れバカ」


「わ...った...や...す...!」


 今度は聞き取れなくなってきたが、静かになったので美女はなかなかに満足気だ。


「よし...、行くよッ!」


 図書館入り口、衛兵たちの前に美女と小物は勢いよく飛び出した。突然の敵襲に衛兵たちは慌てるでもなく冷静に構える。だが、


「貴様ら、何者だ...!」


「動くな!」


「何ッ...!?ウボァー!!」


 実力ある衛兵たちは美女によってたったの数秒で倒されてしまった。図書館に仕掛けられている対盗賊用防衛魔術も美女があっさり解除してしまい、いとも簡単に古代の魔術書は盗まれた。街の空を2つの影が飛び去っていった。

はじめまして、ソラαと申します。多くの時間と相方との出会いを得てやっとお見せすることができました。まだまだとは思いますが、読んでくださった方はよろしくお願いします。そして、ここまで読んでくださりありがとうございました。

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