都市耿介のホラー小話 佐々木優香編
朝目が覚めると両親の姿がなかった。
私の名前は佐々木優香。中学生だ。今日は学校に行く日なので両親が早々と朝食を用意して私を待っているはすわなのだが、両親の姿がどこにもなかった。
「お母さん? お父さん?」
2人の姿が見当たらない。 すると床の上に鍵が落ちていた。私はそれを拾い上げる。
私はそれを一目見て金庫の鍵だとわかった。私が小さい頃、よく金庫を開けたり閉めたりして遊んでいたからだ。
私はその鍵を持って、リビングの端にある大きな金庫に近寄る。
金庫はしっかりと閉じられていた。
私は鍵穴に鍵を差し込んだ。奥まで入れた後、鍵を右にひねった。
カチャリ。
金庫の扉がゆっくりと開いた
「!」
私は金庫の中身を見て、身体に戦慄が走った。
私は悲鳴を上げていた。
気がつくと私は病室のベッドの上にいた。
「大丈夫かい?」
私のそばに警察関係者がいた。
私はその警察関係者から真実を告げられる。
彼が言うには、今日本中で話題騒然となっている殺人鬼が私の町の中に潜伏していたそうだ。その殺人鬼は通称鍵男と言われ、被害者の身体の一部をノコギリで切り落とした後、近くのコインロッカーなどにいれ、その鍵を被害者の自宅に分かりやすいところに置くそうだ。
無論、私が見たのは無惨に殺されていた両親だ。金庫の中に2人の生首が入っていたのだ。
犯人は今も尚、逃走中である・・・・・・。