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第12話、熊本城で遊ぶ(前)

冒頭に出るので参考までに、花畑町停留場。

https://ja.wikipedia.org/wiki/花畑町停留場


市役所前停留所。

https://ja.wikipedia.org/wiki/熊本城・市役所前停留場

 そうやって僕が、姉さんの事を意識してしまい、距離を置こうとし。

そんな僕を、姉さんが迫っている内に。

ウッカリ、花畑の電停を乗り過ごしてしまった。


 だが、次の市役所前でも行くことが出来るらしいので、安心する。


挿絵(By みてみん)


 市役所前の電停で降り、そこから少し歩くと。

右の大きなカーブと、左の橋を渡り上り坂に分かれる、道の分岐点に差し掛かった。


挿絵(By みてみん)


 左手の上り坂の方が、熊本城に行く道である。


 僕たちは、上り坂の方に向かうので。

橋を渡り、坂道を登って行った。


 坂道を上り始め、左手にある神社を見ながら。

僕は、姉さんに話掛ける。




「は〜、まだ午前中だけど、もう暑いね」


「そうだね、住んどる私達でん(でも)キツかけん(キツいから)ね」




 既に、痛いくらいの日差しになった太陽の下で。

僕が言った言葉に、姉さんがそう返した。




 *********




 長い坂道を登り切り、しばらくすると、歩道に木陰が出始める。


 二人は、木陰に入りながら、日差しを避けつつ。

石垣を大きく廻り込むルートで、城内に入った。


 城内に入り、更に歩いていたら。

先の方に神社が見えた。


挿絵(By みてみん)




「確か、ここは加藤神社だったよね」


「そう、清正公()祭っとる(とこ)[祭っている所]やけん(だから)ね」


「……ねえ、ここでお参りして行かない?」


「私は、別に構わないけん(から)、行っても良か(良い)よ」




 僕が、行きたそうな顔をすると、姉さんも笑いながら了承したので。

二人で左側にある、神社にお参りに入って行った。



 ・・・



 お参りを済ませた後。

神社を出て左手に曲がり、更に奥へ進んだどころで左に曲がると。

巨大な角材を四角に囲った、門が見えた。


 ここから先が、本丸である。


 僕と姉さんは。

周りが開けて、また痛い日光が当たる様になった中。

門をくぐった。




 *********




「うわ〜良く見えるなあ」




 天守閣にある開けた展望台から、熊本市街を見下ろす。




「うん、出来るだけ周りに、高か[高い]建物(たてもん)ば[を]、作らんごつ(作らないように)しとるけん(しているから)ね」




 確かに、目立つ様な建物は、駅の方とか城から遠くの方にある。




「ねえねえ、あれ()見て、阿蘇の外輪山が見ゆる(見える)よ」


「あ、ホントだ」




 姉さんが指差す方に、遠くに衝立のような広がった山が見える。


 恐らく、あれが外輪山だろう。


 まあ、この辺一帯は盆地だから、周りは山だらけなんだだけどね


挿絵(By みてみん)




「ほら、金峰山(きんぽうさん)見ゆる(見える)よ〜」


「どれどれ?」


「ほら、あん(あの)アンテナが一杯立っとるとこ(立っているところ)




 周りより高い山頂に、放送用のアンテナが一杯立っている山があった。


 あれが、金峰山だろう。


 そう言いながら、姉さんが山を指差していた。


 風景の良い展望台に登ったからのか。

姉さんのテンションが上がった様で、やたらにハシャいでいたのである。



 ・・・



 今、二人で熊本城の天守閣に居る。


 本丸は、鉄筋コンクリート作りで。

中に入ると、何だかありがた味が無くなる。


 まあ、作られた当時が、木造で高い建物が新築出来ない頃だから。

しかたが無いのかもしれないけど。


 それでも、中には広間があり。

そこには、何十メートルの深さの井戸があったりと。

やはり、タダの鉄筋コンクリートの建物とは違うなと思った。


 中に入り、それから最上階の展望台へと、登ったのである。



 ・・・



「ねえ、ま〜くん」


「何?」


「お願い()けと、私の後ろから腰()抱いて欲しかと(欲しいの)


「はぁ?」


「ねえ、お願いやけん(だから)、後ろからギュってして」




 イキナリの、姉さんのお願いに僕は「はいはい」と言って、後ろに廻る。


 姉さんの後ろに周り、腰を抱いた。




「(えっ!)」




 抱いた腰の余りの細さに、僕は一瞬驚く。


 だが、それを表に出さず、そのまま抱き続ける。


 そうして、僕が腰を抱いたのを確認すると。

姉さんが、両手を広げ、体を前に傾け。




「タイタ○ックごっこ〜」


「……」




 どうやら、開けた展望台で、それをやりたかった様だ。


 だが、姉さんがやった、余りにもくだらない事に僕は絶句した。




「……姉さん、それ古過ぎだよ」


「もお、せからしかね(うるさいなあ)〜」




 僕が言ったツッコミに、姉さんが不機嫌になった。



(※この回で使用している写真は、Wikipediaより転載した物です)


主人公たちが、熊本城を通ったコースは。

このマップの、(うまや)橋から大きく廻り。

加藤神社を通って、本丸に行くコースを通りました。

https://kojodan.jp/castle/17/#section-access-map


描写が下手&説明を省略したせいで、分かり辛くなり申し訳ありません。



ついでに、熊本城関連の情報も上げておきます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E7%A5%9E%E7%A4%BE (加藤神社)

https://ja.wikipedia.org/wiki/熊本城


展望台からの市内や金峰山の眺望は。

Wikipediaの、熊本市の項にあります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/熊本市


実は、熊本城の天守閣に入った事があるのは、十年も前の話で。

それ以降は、行っても、二の丸公園でのんびりしたり。

長塀を川沿いに、ブラブラしたりしてました。


なので、うる覚えの記憶と、ネットの情報で天守閣の話を書きました。


※熊本地震以降、熊本城の天守閣内には入られません。


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これらの作品も、熊本を舞台にした作品です。
・思い出の海と山と彼女
・変わらない仲と変わった思い

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