塾
「銀。いっしょに帰ろう。」
久しぶりにかず君から俺を誘う。だけど……
「ごめん、かず君今日俺塾だから……」
すまなそうな顔して俺が言うと
「お前、頭よかったろ?」
かず君が不思議そうに言う。
まぁ、確かに頭が良くて、俺野球部レギュラーだったし、運動神経よくて体育5だし。(ちなみにかず君は2です。)
天才だけどさ・……。
「社会と国語が85点未満だったんだよ。」
「高いじゃん?」
「俺にとっては低いの!!親にもおこられたしさ。生徒会長やめろっていわれた。」
俺は「無理な話だけどね」と付け足して笑った。
「…ということで、かず君。木曜日は違うお友達と帰りなさい!!」
お母さん口調で言うかず君の口元を見ると唇がとんがっていた。
「銀のバーカ、銀のばーーか。俺がやっとクーデレのデレ部分を出したのにぃ」
「…仕方ないだろ。」
「まぁねぇ。銀君理数系だし。……でもさ。
俺。文系だよ?国語、社会、英語90こえてる。…ということで、塾に飽きたら
俺に教えて。いつでもどうにかしてあげるー。だから、理科教えろよバーカ。」
そういってかず君はどっかに行ってしまいました
(テスト前はかず君にとっても、いいかもな)
俺はそう思いました。