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リビングヒーローアーマー  作者: 望月優志


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3/6

げっ!!墓地だ…

今日も今日とて階段を上る。


見ているだけの状態ではやれることが何も無く、とても暇だ。


最近は暇すぎて、自分の意識を一時的に意識を消すことができるようになった。


シャットダウン?とでもいうのか、寝落ちと表現したほうがいいのか。


ダンジョンには永遠と何も出ない階層もあるため、暇で暇で仕方がなかった時に編み出すことに成功した、俺が唯一行える行動。


寝落ち。


うーん、なんとも情け無い…


俺が行えるコマンドは


1.見る

2.考える

3.寝落ち


この3つだけだ。


なんだかなぁ。


だがこの寝落ち、そうそう馬鹿にしたものでは無い。


なんと、敵とエンカウントしそうになった時や宝箱を見つけた時、階段を見つけた時などに目覚めることができるスグレモノなのだ。


このおかげで延々と眺めるだけの暇な時間もあっという間に少なくなった。


ちなみに敵とエンカウントしそうになった時は、俺の身体が常時放っている索敵能力のおかげだ。


最近気付いたのだが、俺の身体は結構な頻度でナニカを周りに放出している。


そのナニカが分からなかったのだが、最近の戦闘で魔法を使った時にその正体がわかった。


魔法を使う時に身体の中でナニカが大きく動く感覚があり、その感覚と似ていると。


攻撃魔法と索敵魔法を使う時に身体の中で動くナニカは、似ているだけでなんか違うのだが、正直まだよく分からない。ただ何となく違うな?ということだけはわかる。


これも何度も何度も注意深く感じとってみればわかる様になるのだろうか。


魔力を使う時に…こう、身体の中で動くナニカ…仮にそれを魔力だとして。魔力を練るというか…なんか、上手く説明はできないが、使う魔法によって魔力のナニカが違い、それは使う魔法ごとに決まっている感じがする。


俺としてはどんどん魔法を使って戦ってもらい、身体の中で動く魔力の反応を感じ取りたいんだが…


基本、出てくるのは地面を歩く弱い魔物ばかり。


剣で戦っておしまいだ。


あーあ、もっと強い敵よ!!出てきておくれ!!


そんな事を考えながら階段を上った先は…


げっ!!墓地だ…


墓地は全体的に暗く、枯れ木の多い森の階層になっており、ここにはスケルトンやゾンビ、蜘蛛型のモンスターなど、グロテスクな魔物がよく出てくる。


たまに動きが早い犬型のスケルトンやゾンビ、それと空や木をすり抜けてゴーストなんかも出てきて…


はっ!!


そうだ、ここにはゴーストが出てくるんだ!


ゴーストに物理攻撃は効かない。


いつも剣に光を纏わせて切り付けたり、手の先から光の玉を発射したりしてゴーストを消していた。


あれこそまさしく魔法だろう。


墓場の階層は見ていて気の滅入る魔物ばかりだったので今までいい思い出がなかったが、なんだか急に魅力的に思えてきたぞ!


さぁ、こい!ゴースト!!


心の中でそう叫ぶ間にも、俺の身体は襲いかかってきたゾンビを斬り捨てながら進む。


地面の中には索敵魔法が上手く効かないのか、たまに地面からズボッ!!っと出てきた手に足を取られてしまうが、そこは全身鎧の力の見せどころ。


一瞬カクっとするものの、スケルトンの手ならば力ずくで歩みを進めて骨の手を引きちぎり、ゾンビの手ならば切り払って進んでいく。


しっかし、今回はゴーストが全然出ないな…


と思っていたところに突如としてゴーストが飛来してきた。


それも3体も!


待望のゴーストだ!!


と喜んだのも束の間、身体の中でグワッと大きく魔力が動いたかと思うと剣の刀身が光を帯び、ゴースト達を一薙にしてしまう。


哀れ、3匹もいたのに一振で…いや、1匹まだ生きてるぞ!!


ゴーストは死んでる存在だって?


いいじゃないか言い方なんて。モンスターとして襲ってきてくれる事が大事なんだ。じゃないとこの身体は魔法を使ってくれない。


ゴーストは光の魔法剣(仮)の一振で2匹がやられた事に警戒したのか、1匹だけ残ったゴーストは急いで空中に距離をとる。


それに対し俺の身体は左手を突き出し、再び身体の中で魔力がグッと動いたかと思うと同時に光の玉が発射される。


それを間一髪で避けるゴースト。


ゴーストには俺が魔力を感じる練習をする為にも、少しでも長く生きてもらわなければならない。


避けろ!右だ!左だ!頑張れ!まだいけるぞ!!


などと応援するも、俺の身体は光の玉を数発撃って倒せなかった事に業を煮やしたのか、身体の中の魔力が大きくグワッと動き、光の玉を同時に3つ作り出して発射した。


今まで懸命に避けていたゴーストも流石にこれは避けきれず、被弾し霧散。呆気ない幕引きとなってしまった。


ゴースト君、お疲れ様。ありがとう。


今まで魔法は1発ずつ使う所しか見た事がなかったが、ゴースト君の頑張りのおかげで魔法を複数展開するなんて芸当を見ることができた。


それと魔法を1発ずつ3回放つより、3発同時に発射する方が身体の中の魔力の変化が大きく、魔力の消費も1発ずつよりずっと多くなるようだ。


何となくでしかわからないが、普通に1発放つ場合に比べて、一度に3発放つ時に必要な魔力は単発5回分くらい使っている感じがする。


効率が悪いし、魔力を動かす負担も大きい気がするし、今まで1発ずつしか使っていないのも納得だ。


その後も他の魔物と戦い、たまにゴーストを倒しながら進み、楽しい楽しい魔法階層(墓場の階層)は終わりを迎えてしまった。


次の階層はなんだろう。


また魔法を使う必要がある敵が出てきたらいいな。

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