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短編置き場  作者: 渋音符


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しもやけ


 滞った流れ

 血管がつまって

 指が赤く色づいて

「かゆくって仕方ないわぁ」って

 笑いながら言うあなたと

 隣で鼻鳴らすぼく


 白い息にくもった眼鏡

 赤い耳たぶ、鼻とほっぺ

 お揃いのマフラー、水色

 ほつれた毛糸、灰色


 かつ、こつ、いつもの足音

 ざく、ざく、違う足音

 メロディは交互

 車道の端っこ

 侘しいダンスホール


 あなたとの年に数度のデート

 その都度、凍った池に行くの

 氷の下を何が泳ぐのかを

 勝手気ままに連想ゲーム

 金魚、メダカ、鮎にこい

 お腹がすいたらきすの天ぷら

 もはや池とか関係ないな

「おっ」

「あら」

「「あそこでお昼にしよ!」」

 決まり


 できたて、湯気、輝く衣

 ちょびっと彩る紫と赤色

 緑は避けて

「子どもっぽいね」って

「お互い様でしょ!」

 ちょっと微笑


 さく、さく、美味しそうな音

 ずる、ずる、黙々ともぐもぐ

 ふと目があって

 手がぶつかって

 気が合いすぎて気恥ずかしい


 滞った流れ

 血管がつまって

 赤く色づいてふくれた指、

「熱くて仕方ないわぁ」と、

 笑いながら言うあなた、

 その隣で鼻を鳴らすぼく。


 歪んだ空、

 整った別れ、

 赤く色づいてふくれたほっぺ

「さみしくって仕方ないわぁ」って

 笑いながら言うあなたと

 隣で鼻を鳴らすぼく


 重たい雪はもうとけて

 二羽の朱鷺の羽は折れたままで


 白けなんてしない夕焼け

 霜焼けはまだかゆくて

「「次は、治った頃にしよ」」

 かゆくって仕方ないから、って


 馬鹿ばっかで笑い合って

「また今度!」

 次がまだあるのは分かって

 最後がいつなのか、分からないね


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