音
たまにはこういうのも。
昨日投稿できなかったお詫び、みたいなものです。
布団の上で悩むことが、人と話すことよりも多くなってきました。
最近は涼しげな風が吹くものですから、窓を開けて、虫は入らないように網戸を閉めて、風の動きを感じたいからカーテンを無駄に垂らして、その風を浴びながら布団の上でじっとしています。
風に吹かれた埃を吸い込んでしまうことがあります。私は鼻が悪いものですから、それで小一時間ほど、鼻水が止まらなくなってしまいます。ついでに涙も流れます。そうしていると、気持ちも身体に引きずられて、なんだか悲しくなってしまいます。
遠くで聞こえる工事の音にいらいらしてしまいます。隣の家の子どもがはしゃぐ声が妙に気に入りません。私の方こそ、癇癪を起こした子どものようです。
人と喋るのが好きでした。気の合う友人と一緒にいるだけで心が休まりました。けれども今は、布団の上にいることの方が多くなりました。
風の音と、雨の音。それだけで満たされたいのです。私の身動ぎや、私の衣擦れや、私の拍動は、邪魔です。私の身体から聞こえるすべての音が、私は嫌いになりました。元々好きではありませんでしたが、今はもっと。
生き物の音。建物の音。機械の音。すべて要らないと思う時があります。風と雨だけでいいのです。稀な雷も聞き心地がいいのです。ただ、空気の音を聞いていたいのです。それが、本当の世界の音だと思うのです。
ひゅう、ひゅう。
ぽたぽた。
ざあざあ。
ごろごろ。
そういう音でいいのです。
そういう音がいいのです。
そういう音だけを、耳の中で味わっていたいのです。
そういう時間が、欲しいのです。




