第11話:メガネの秘密、解かれる
遊佐麻呂、筋川世之介、嘉門なでこの三人は、紙様との戦いで疲弊していた。
麻呂のメガネにはひびが入り、視界は不安定。
なでこのバイブレードは充電の負担で限界が近く、世之介のテンガも魂の振動が弱まりつつあった。
なでこのアジトで、三人は重い空気の中、作戦を練る。
「くそっ、俺のメガネ、もうダメかもな…」
麻呂はひび割れたメガネを手に呟く。
視界が揺らぎ、頭痛が止まらない。
世之介はテンガを握り、「ゆさまろ、30年のエロ魂がそんな簡単にへこたれるかよ! 気合入れろ!」と励ますが、声にいつもの勢いがない。
なでこはパソコンを叩き、新たな情報を引き出す。
「紙様の目的は、人間の欲望を全て吸い尽くし、繁殖力を奪って人類を滅ぼすこと。
けど、掲示板の深層に『神の意志』の詳細があった。神は人間の文明を『欲望の暴走』と見て、警戒イエローとして紙様を遣わした。
でも、紙様の背後にはもっと大きな力が…」
その時、アジトのモニターに紙様の映像が割り込む。
ペラペラの体に無数の目が光り、声は冷たく響く。
「人間どもよ、貴様らの道具は我が神の前では無力だ。次の刺客で、魂すら喰らい尽くす!」
直後、街全体が揺れ、空に巨大なUFOが出現。
そこから現れたのは、輝く「白い蚊」
その翅はまるで天使の羽、口吻は光の剣のように鋭い。
「なんだこれ…蚊じゃなくて神の使者じゃん!」
麻呂が叫ぶ。
世之介がバイブレードを構えるが、なでこが叫ぶ。
「待って! 私のバイブ、充電が足りない! バイブレードが維持できない!」
白い蚊の攻撃は苛烈で、光の剣が街を切り裂く。
世之介はバイブレードで応戦するが、すぐに弾き飛ばされる。
麻呂はメガネに全集中を試みるが、ひびが広がり、視界が真っ暗に。
「くそっ、紙様が見えねえ!」
その瞬間、麻呂の脳裏に30年間のエロ動画鑑賞の記憶がフラッシュバック。
無数のシーンが彼の魂を揺さぶり、メガネが突然光を放つ。
「…なんだ、これ!?」
ひび割れたレンズが修復され、視界が超鮮明に。
紙様のUFOが、まるでスローモーションのように見える。
「テンガマン、真上500メートル! 紙様がそこにいる!」
世之介が吼え、バイブレードで白い蚊を斬るが、装甲は想像以上に硬い。
なでこが叫ぶ。
「私が…最大出力で充電する!」
彼女は涙目でバイブを握り、振動を極限まで高める。
バイブレードが白熱し、世之介の一撃がついに白い蚊を貫く!
UFOも粉砕され、紙様は叫びながら消滅。
「まだだ…神の意志は…!」
戦闘後、麻呂はメガネを手に呆然。
「俺のメガネ…なんかパワーアップした? 30年のエロ魂、ガチでやべえな…」
なでこが分析する。
「ゆさまろのメガネ、欲望のエネルギーを吸収して進化したのかも。私のバイブも、母の魂が限界を超えさせた…」
世之介が笑う。
「ハハッ! テンガも負けねえぜ!」
だが、紙様の言葉が頭に響く。
「神の意志は…」
麻呂のメガネに隠された秘密が、ついに解き明かされようとしていた。




