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プロローグ

「ドレスも宝石もいりません。土地をくださいお父様」の続編になります。

 こんにちは。皆様。


 メアリー スカイスクレイパーです。

この度、アルウッド領を統治する女男爵になりました。


 お父様と虚心坦懐に実情をお話した結果。


 妹に手を出そうとする婚約者とお別れし。姉の婚約者に手を伸ばす妹に公爵家を押しつけて。妹ばかり可愛がる母親と傍観する父親がいる公爵家から無事に脱出。


 不毛な馬車馬の運命から逃げ出せました。すっきりしました。



 と こ ろ が



 お父様が下さったのは本当に爵位と土地だけだったわ。一応は当面の予算と統治に必要な最低限の人材は分けては頂いたわ。だけど思ったより少なかったのよ。


 ああ、私の目論見通り香木は見つかりました。ジャングルの様な道なき道をひいひい言いながら森の奥地まで探した甲斐があったわ!へとへとになって転んだ先にあった芳しい香りを放つ香木。そう、沈香の最高級品、伽羅を見つけられたのはラッキーだったわ。持ちかえって水に沈めたら名前の通り沈んだ時の感激といったら!


 アルウッドは公爵領の南端にある盆地なの。北側の山が寒気を遮るから温暖。北の山を始点に扇状に平野が、南は丘陵地帯を覆う深い森に囲まれてるわ。


平野部に隣接する森には白檀(サンダルウッドと呼ばれてるわ)の林やイランイランが自生しているし、ジャスミンもシナモンもある。


 領民は北側の狭い高地でラベンダーを、中部の平野でオレンジを栽培しジャムにしたりポプリを作って生計をたてている。まるでフランスの香料産地グラースみたい。


 これでいける!


と普通は思うでしょう?


 で  も  ね。


土地はチートでも領主はチートが無い私よ? そう上手いこと事は運ばなかったのよ。



 誰よ?


 兵は拙速を尊ぶとか言ったの。

 ああ、私か〜。


 もっと根回しや準備をすべきだったと今、とても後悔してるの。


 実はね、思いもかけない所に落とし穴があったのよ。それはね。燃料よ!


 香料を蒸留するだけの燃料がアルウッド領には無かったの。そう、森に薪に向いている木が少なかったのよ。


お読み頂きありがとうございます。

突っ込みどころ満載かと思いますが、何卒温かい目で見守ってから頂けると嬉しいです。

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