恐怖
図書館長と歴史家は、言葉を失ったまま、ただ震えている。彼らの目は、深い恐怖で満たされている。この異空間、そして彼らを捕らえた者たちへの恐怖、そして、もしかしたら、これから起こるであろう出来事への恐怖なのかもしれない。
私は、彼らの肩にそっと手を置く。「落ち着いてください。まずは、この場所から脱出しましょう。」
静寂が続く。やがて、歴史家が震える声で口を開いた。「あの者たちは…アトランティス…いや、アトランティスの…影…と言った方が正しい…時間…を操る…彼らは…過去…未来…全てを…知っている…」
彼の言葉は断片的で、理解しにくい。しかし、アトランティス文明、そして時間操作というキーワードが、この異空間の謎を解く鍵であることは間違いない。
図書館長は、ゆっくりと息を吸い込み、口を開いた。「彼らは、我々を監視していた…我々の研究…『創世の言葉』…そして…『時間転移装置』の設計図…」
彼の言葉に、私は衝撃を受ける。「設計図…?」時間転移装置の設計図は、私が既に持っているはずだ。しかし、図書館長が言うように、彼らが私の研究を監視していたとしたら…彼らの手に、設計図の複製がある可能性もある。
「彼らは、なぜ我々をここに監禁したのですか?」と、私は問いかける。
歴史家は、かすかな声で答えた。「『時間軸の歪み』…それを修正するために…我々の知識…そして…『創世の言葉』の力を…必要としている…」
彼らの言葉から、この異空間は、時間軸の歪みによって生じた空間であり、彼らを監禁した者たちは、その歪みを修正するために、彼らの知識と「創世の言葉」の力を利用しようとしていることがわかる。 そして、その「時間軸の歪み」は、アトランティス文明と深く関わっている。
この異空間からの脱出、そして、アトランティス文明の影と「創世の言葉」の謎を解き明かす旅は、まだ始まったばかりだ。




