言葉
石像の言葉が響き渡った後、聖域の奥深くから、不気味な緑色の光が渦巻くように広がり始めた。その光は、まるで生命体のように蠢き、ゆっくりと、しかし確実に私達に近づいてくる。空気は重く、緊張感に満ち溢れている。ギルドマスターは剣に手をかけ、警戒態勢をとる。私はアトランティス文明の竪琴をしっかりと握りしめ、次の行動を予測しようと試みる。
緑色の光は、幾つかの奇妙な生物を形作っていった。それは、植物と動物が融合したような、異様な姿をしていた。鋭い牙と鉤爪を持ち、体は蔓のようなもので覆われ、光る胞子のようなものを空中へ撒き散らしている。その姿は、まさに悪夢そのものだった。
「…これは… 聖域の守護獣… マンドラゴラ・フォレスト…」石像の声が、再び響き渡った。「…これらを… 倒す… それが… 試練…だ…」
マンドラゴラ・フォレストは、一斉に私達に襲いかかってきた。その動きは素早く、予測不可能だった。ギルドマスターは、彼の卓越した剣技で、次々と襲い来るマンドラゴラ・フォレストを斬り伏せていく。しかし、その数は多く、次から次へと現れ、彼を圧倒しかねない勢いだった。
私は、竪琴を奏でることで、マンドラゴラ・フォレストに対抗しようと試みた。アトランティス文明の竪琴からは、これまでとは異なる、力強い旋律が流れ出した。それは、威圧感と、同時に、生命力に満ちた旋律だった。音波がマンドラゴラ・フォレストにあたり、彼らの動きを一時的に鈍らせる。しかし、完全に活動を止めることは出来ない。
緑色の光は、依然として渦巻いており、新たなマンドラゴラ・フォレストを生み出し続けている。これは、単なる戦闘ではない。試練は、この聖域、そして、このマンドラゴラ・フォレストを完全に制圧することで、初めてクリアできるようだ。
ギルドマスターは息を切らしながらも、戦い続けている。「ミタム!…これ… いつまで続くんだ…?」彼の声が、わずかに震えているのが聞こえた。
私は竪琴を奏でながら、この試練の終わりが見えないことに、少し焦燥感を覚える。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。賢者の血を得るためには、この試練を乗り越えなければならない。この聖域の奥深くには、一体何が待っているのだろうか。そして、このマンドラゴラ・フォレストを生み出し続ける緑色の光、その正体は何なのだろうか。




