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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
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断片的な夢

脳裏に流れ込んだ情報は、まるで断片的な夢のようだった。しかし、その断片は、確実に賢者の血への道を示唆していた。守護者…それは、この聖域の主、巨大な石像の守護霊だと理解した。石像は、聖域の中央に鎮座し、その存在感は圧倒的だった。 「ギルドマスター…あの石像が、守護者です」私は、そう告げた。ギルドマスターは、石像をじっと見つめていた。「…なるほど… 巨大な石像… 一体、どんな魔力を持っているのだろうか…」 石像は、古代の魔法で造られたもので、強力な魔力を帯びていた。その魔力は、聖域全体を覆い、侵入者を拒絶しているように感じた。 「文献によると… この石像を鎮めるには、『聖なる旋律』が必要だと書かれています」ギルドマスターは、懐から古びた羊皮紙を取り出した。「…これは、聖域に関する記述のある羊皮紙… そこに、その旋律が記されているはずです」 羊皮紙には、複雑な音符が記されていた。まるで、古代の魔法の呪文のような、独特の記号で書かれていた。私は、その音符を注意深く観察した。それは、単なる音符ではない。この聖域、そして、石像と深く結びついた、特別な旋律だった。 「…これは… アトランティス文明の音楽と、類似点がありますね…」私が呟くと、ギルドマスターは驚きを隠せない様子だった。「…まさか… アトランティス文明も、この聖域と関係があったのか…?」 私は、羊皮紙に記された旋律を、心の中で反復した。そして、その旋律を、アトランティス文明の竪琴で奏でることを思いついた。 「ギルドマスター… アトランティス文明の竪琴を使えば、この旋律を奏でることが出来るかもしれません」 ギルドマスターは、私の提案に頷いた。「…やってみよう… もし、この旋律が本当に聖域の守護者を鎮めるものなら、賢者の血への道が開けるかもしれない…」 私たちは、アトランティス文明の竪琴を取り出した。その竪琴は、長い時を経て、傷つき、古びていたが、まだ、その輝きは失われていなかった。私は、竪琴の弦に指を触れ、羊皮紙に記された旋律を奏で始めた。 その旋律は、最初は弱々しく、かすかな音色だった。しかし、徐々に、力強さを増し、聖域全体に響き渡っていった。 そして、その旋律が、石像に届いた時… 石像は、微かに震え始めた。

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