時空転移装置
ギルドマスターの協力を得て、私はアトランティス文明の「時空転移装置」に関する文献を徹底的に調べ始めた。膨大な量の資料を丹念に分析していくと、装置の設計図らしきものが、幾つかの断片に分かれて存在していることが分かった。設計図は、古代アトランティス語で書かれており、その解読には相当の時間を要したが、ギルドマスターの助力と、私が長年培ってきた古代語の知識を駆使することで、何とか全体像を把握することができた。
装置は、複雑な魔法回路と、幾何学模様が刻まれた結晶体、そして、特定の魔物の体液を必要とするらしい。その魔物とは、伝説の生き物「時を操る竜」と呼ばれる存在で、その体液は「時間のかけら」と呼ばれ、極めて希少なものであるらしい。
「時を操る竜… 一体どこにいるというのか…」 私は、呟く。ギルドマスターは、古い地図を広げながら、眉間に皺を寄せた。「…文献によると、この竜は、かつて『永遠の氷河』と呼ばれる極寒の地に住んでいたとされている… しかし、何百年も前の情報なので、現在もそこにいるとは限らない…」
「永遠の氷河… 相当な危険が伴うだろうな…」 私は、地図を眺めながら、呟いた。極寒の地での冒険は、不死身である私にとっても、容易ではない。しかし、この時空転移装置の謎を解明することは、宇宙の創造主からのメッセージの解読、そして、アトランティス文明の秘密を解き明かすための、重要なステップとなるだろう。
「…ミタム… 危険は承知の上で、この冒険を続けるのか?」 ギルドマスターは、私の決意を確認するかのように、問いかけてきた。
私は、迷うことなく頷いた。「…ええ… 私は、この謎を解き明かすまで、決して諦めない…」 私の言葉には、揺るぎない決意が込められていた。ギルドマスターも、私の決意を受け止め、静かに頷いた。
「…分かった… 私も、君と共に『永遠の氷河』に向かう… しかし、油断は禁物だ… 時を操る竜は、非常に危険な存在である… 万全の準備をして臨む必要がある…」 彼は、そう言って、冒険の準備を始める。私は、彼の言葉に感謝しつつ、自分自身の準備を始める。永遠の氷河での冒険… それは、未知なる危険と、新たな発見に満ちた、壮大な旅の始まりとなるだろう。




