言葉
ギルドマスターの言葉に促されるように、私も光の球体に意識を集中する。すると、不思議な感覚が全身を駆け巡る。それは、言葉では言い表せない、感覚的な情報だ。視覚、聴覚、触覚…それら全てを超えた、より根源的な知覚と言えるかもしれない。
まるで、宇宙そのものが私の意識の中に入り込んできたかのようだ。無数の星々が織りなす壮大な宇宙の景色、星雲の渦巻く美しさ、そして、それらを繋ぐ不可視のエネルギーの流れ…全てが、鮮明に、そして圧倒的なスケールで私の心に映し出される。
しばらくの間、その圧倒的な光景に心を奪われていたが、次第に、その情報の中に、ある種の「メッセージ」が含まれていることに気づく。それは、言葉ではなく、イメージ、感覚、そして、感情として伝わってくる。
宇宙の創造、生命の誕生、そして、文明の興亡…それら全てが、一つの壮大な物語として、私の心に流れ込んでくる。そして、その物語の最後に、一つの疑問が浮かび上がる。
「…我々は何のために存在するのか…?」
その疑問は、宇宙の広大さ、そして、生命の儚さを痛感させるものだった。ギルドマスターは、私の顔を見つめ、私の変化に気づいているようだ。彼の目には、深い共感と、かすかな不安が混じり合っている。
私が、宇宙から受け取ったメッセージを言葉にすることは難しい。しかし、その核心は、この光の球体が、私たちに、その答えを示そうとしている、ということだ。
「ギルドマスター…この光は…私たちに何かを伝えようとしている… それは…宇宙の…目的…なのかもしれない…」
私の言葉に、ギルドマスターはゆっくりと頷く。「…そうかもしれない… ミタム… この光… 一体、どこへ導いてくれるのか…」
彼の声には、期待と不安が入り交じっている。私自身も、その答えを知りたい。この光の球体が、私たちをどこへ導くのか、そして、その先に何があるのか… それは、まだわからない。しかし、私たちは、共に、その答えを探し求めていく覚悟ができている。 未知なる旅路への扉は、今まさに開かれようとしている。




