協力
数ヶ月が過ぎた。図書館長との協力の下、古代魔法文明の研究は着実に進展していた。私たちは、禁書に記された古代文字を解読し、古代魔法の原理を解明しつつあった。 その過程で、予想外の発見もあった。禁書には、古代魔法文明の滅亡の原因が記されていたのだ。それは、魔法の制御不能による大災害だった。彼らの高度な技術は、逆に彼らを滅ぼしたのだ。その記述を読み終えた時、私は背筋を凍らせる思いがした。 私たちは、古代人の過ちを繰り返してはならない。 図書館長の助力もあり、古代魔法文明の技術を安全に利用するための研究も並行して進めていた。古代魔法のエネルギー源を制御する方法、そして、その力を安全に利用するための装置の開発に成功しつつあった。 しかし、それは決して容易な道のりではなかった。幾度となく失敗を繰り返し、危険な魔法の暴走を経験した。蓬莱人の血筋による再生能力は、私を何度も死の淵から救い上げてくれたが、その度に、この力の恐ろしさ、そして制御の難しさを痛感した。 ある晩、研究室で作業を終え、私は窓から満月を眺めていた。 二千年の歳月の中で、私は数多くの知識を蓄積し、世界各地を旅してきた。無数の出会い、別れ、そして様々な経験を通して、私は多くのことを学んだ。しかし、この古代魔法文明の研究は、それら全てを凌駕する、大きな挑戦だった。 この研究の成果は、世界を救う可能性も、破壊する可能性も秘めている。その重圧は、時に私を押しつぶさんばかりだった。 それでも、私は立ち止まらない。 私は、この知識を、未来のために役立てなければならない。 それは、私の、二千年にも及ぶ探求の、一つの到達点であり、そして、新たな出発点でもある。
AIに第一部完と指示を送ったらいい感じに処理してくれました
(第1部[完]!)