光の球体
光の球体は、私の掌の中で、静かに輝きを放っている。温かいエネルギーが、手のひらから全身へと広がり、心地よい心地よさで満たされる。ギルドマスターは、その光景を息を呑んで見つめている。彼の視線は、まるでこの小さな光の中に、宇宙の全てを見ているかのようだ。
沈黙が、しばらくの間、二人を包む。風の音、遠くから聞こえる鳥のさえずりだけが、静寂を破る音だ。
やがて、ギルドマスターが口を開いた。「ミタム…これは一体…何なのか?」
彼の声は、驚きと畏敬の念で震えている。私も、同じ疑問を抱いている。光の球体は、確かに何かを伝えようとしている。しかし、そのメッセージを理解するには、まだ何かが足りない気がしている。
私は、光の球体を掌で優しく包み込むように握り締める。「わからない… しかし、何かを感じている… これは、単なるエネルギーの塊ではない… まるで…意思を持った存在のように…」
ギルドマスターは、私の言葉に頷き、ゆっくりと近づいてくる。「確かに… ただの光ではない… 何か…生きている…ような…」
彼は、慎重に光の球体に手を伸ばし、そっと触れようとする。その瞬間、光の球体は、微かに震え始めた。そして、驚くべきことに、球体から、かすかな光が伸び出し、ギルドマスターの手を包み込むように覆った。
ギルドマスターは、目を閉じ、深呼吸をする。「…素晴らしい… 信じられない… こんなに…温かい…」
彼の言葉には、深い感動が込められている。私も、彼の言葉に共感する。この光は、確かに、温かさや、希望、そして、理解への道筋を示しているように感じる。
光の球体からの温もりを感じながら、私は改めてギルドマスターを見る。彼の顔には、これまでとは違う輝きが宿っている。それは、恐怖や疑念ではなく、希望と探求心で満ち溢れた、新たな決意の光だ。
「ミタム…この光… 一体、何を教えてくれるというのか…?」ギルドマスターは、再び目を閉じ、光の球体から伝わる感覚に意識を集中している。
私も、彼と共に、この光の球体、そして、その先にある未知の世界へと、旅立つ準備を始める。この小さな光の球体の中に、宇宙の秘密、そして、私たちの未来が隠されているのかもしれない。 その答えを探し求める旅は、今まさに始まったばかりだ。




