防御魔法
古代魔法の防御魔法は、予想以上に効果を発揮しなかった。影の攻撃は、まるで時間そのものを歪めているかのようだった。私の魔法は、その歪みに阻まれ、効果が弱まっていると感じた。ギルドマスターの部下たちは、次々と倒れていく。影の攻撃は、肉体だけでなく、精神にも影響を与えているようだ。恐怖と絶望が、彼らの心を蝕んでいるのが見て取れた。
私は、無限本を閉じ、冷静さを保つことに集中した。この状況を打開するには、単なる力任せの攻撃では無理だ。影の正体、そしてその弱点を見つけ出す必要がある。影は、アトランティス文明の禁断の技術の失敗作だと自称していた。ということは、時間に関する何らかの弱点があるかもしれない。
「無限本に…時間に関する記述は…ないか…」私は、必死に無限本を捲る。ページをめくる手が震えている。時間は刻一刻と迫り、絶望的な状況に焦燥感が募る。しかし、無限本には、時間に関する具体的な記述は見つからない。ただ、アトランティス文明に関する記述の中に、彼らの時間操作技術に関する曖昧な記述がいくつかあった。それは、まるでパズルの一部のような、断片的な情報だった。
その時、影が動きを止めた。そして、かすれた声が聞こえた。「…時間は…無限ではない…」その声は、今までのものより弱々しく、どこか疲れているように聞こえた。「…我々は…時間…の…流れ…に…抗う…ことが…できない…」
私は、その言葉に注目した。「時間の流れに抗うことができない…」ということは、影は、時間の流れに依存しているのかもしれない。ならば、時間の流れを操作することで、影を弱体化させることができる可能性がある。
「ギルドマスター!」私は、叫んだ。「時間転移装置!起動させてください!」
ギルドマスターは、驚きながらも、私の言葉の意味を理解したようだ。「わかった!だが…成功する保証はないぞ…」
彼は、残りの部下たちに指示を出し、時間転移装置の起動準備を始めた。私は、無限本に書かれた、時間転移装置の起動手順を再度確認する。時間の流れを操作する…それは、非常に危険な行為だ。失敗すれば、私たちだけでなく、この世界全体が崩壊する可能性もある。しかし、今、他に選択肢はない。私は、深呼吸をして、時間転移装置の起動スイッチを押す準備をする。




