静寂
静寂が、長く続いた。山脈は、まるで傷が癒えたかのように、元の姿を取り戻しつつある。空には、満月が輝き、その光が、静かに修復される大地を照らしている。ギルドマスターは、私の傍らに静かに立っている。彼の顔には、安堵と、何かを悟ったような、複雑な表情が浮かんでいる。
「ミタム…あの演奏…それは…創世の言葉…そのものだったのか…?」 彼の声は、かつてないほどの重みを持っている。
私は、ゆっくりと頷く。ウィルムの涙、アトランティス文明の竪琴、そして無限本に記された楽譜。それらが一つになった時、私は、創世の言葉の真の姿を、初めて知った。それは、単なる言葉ではなく、宇宙を創造し、そして維持する、壮大な交響曲だったのだ。
「…しかし…その力は…あまりにも大きすぎる…」 ギルドマスターは、言葉を詰まらせる。彼は、創世の言葉の力を、その危険性を、肌で感じているのだ。
「確かに…その力は、制御不能になる可能性もある…」私は答える。「だが、それは、使い方次第だ。創世の言葉は、破壊をもたらす力でもあるが、同時に、創造の力でもある。その力を、どのように使うのか…それが、私たちの課題だ。」
彼の視線は、遠くの山々へと向けられている。その視線の先には、まだ、修復されていない場所、そして、これから私たちが向き合うべき、多くの課題がある。
「…ミタム…これから…どうする…?」 彼の問いかけは、私の未来、そして、この世界の未来を問うているかのようだ。
私は、無限本を手に取る。そのページには、まだ、多くの謎が隠されている。そして、その謎を解き明かす旅は、これから始まるのだ。 この世界、そして宇宙の全てを理解する旅は、まだ始まったばかりだ。 私の魂は、再び、燃え上がっている。




