図書館長の住居
ギルドを出た私は、まず図書館長の住居を訪れた。そこは、街のはずれにある小さな小屋で、周囲は静かな森に囲まれていた。小屋の扉は閉ざされていたが、鍵はかかっていなかった。恐る恐る扉を開けると、中は驚くほど整理されていた。図書館長が普段使っていた机の上には、インクの乾いた羽根ペンと、いくつかの古びた巻物が置かれていた。空気には、かすかに魔法の香りが残っていた。
机の上には、小さな木箱があった。中には、一枚の羊皮紙と、小さな水晶の玉が入っていた。羊皮紙には、図書館長の筆跡で、短いメッセージが書かれていた。
「ミタムへ。もし、この手紙を読んでいるなら、私は既にこの世にはいないだろう。私の失踪の真相は、あなた自身の探求の先に隠されている。この水晶の玉は、私の魂の一部だ。この玉を通して、あなたは、私の最後のメッセージを受け取ることができるだろう。」
水晶の玉を手に取ると、私の脳裏に、鮮やかな映像が流れ込んできた。それは、図書館長が、ローブを身につけた数人の人物に襲われている様子だった。その人物たちは、顔に仮面をつけ、彼らの魔法は、これまで見たことのない、異質な力だった。映像は、突然途切れた。
私は、その映像から、図書館長の失踪が、単なる事件ではなく、何らかの組織的な陰謀であることを確信した。そして、その組織は、宇宙の創造主や、創世の言葉と、深く関わっている可能性があると感じた。
その直後、ギルドマスターからの通信が入った。「ミタム!悪い知らせだ。歴史家が、行方不明になった。彼の研究室も荒らされている…」
私はギルドマスターに、図書館長の失踪について、そして、私が見た映像について伝えた。ギルドマスターは、驚きを隠せない様子だった。「…これは、単なる偶然ではない…何か大きな陰謀が、この街を、いや、世界を巻き込んでいる…」
彼は、歴史家の失踪と、図書館長の失踪は、関連している可能性が高いと述べ、共にこの事件の真相を解き明かすことを提案した。 彼の声には、かつてないほどの決意がこもっていた。私は、彼の言葉に頷いた。この謎を解き明かすには、一人では無理だ。私たちは、協力しなければならない。
これから始まるであろう困難を想像すると、胸が締め付けられたが、同時に、燃えるような好奇心も感じていた。宇宙の創造主の言葉、そして、この謎の陰謀。これらの謎を解き明かすことで、私は、この世界、そして宇宙の真実に、さらに一歩近づけることができるかもしれない。
しかし、その先には、想像を絶する危険が待ち受けているかもしれないということも、私は忘れていなかった。




