石板
石板から放たれる光は、次第に強まり、神殿全体を満たしていった。その光の中で、石板に刻まれた幾何学模様が、まるで生き物のように動き出し、複雑な旋律を奏で始めた。その旋律は、闇の獣が奏でた旋律とは異なり、より美しく、より力強く、そして、より神秘的な響きを持っていた。
「…これは…」ギルドマスターが、息を呑んだ。「…まるで…宇宙の…歌が…」
魔法使いは、杖を高く掲げ、その光の中に身を委ねた。「…素晴らしい…信じられないほどの…魔力…」
歴史家は、古びた巻物を手に、石板に刻まれた模様を熱心に観察していた。「…この模様…これは…アトランティス文明の…宇宙創造の儀式の…記録ではないか…」
私は、無限本を開き、石板から放たれる旋律を、注意深く分析し始めた。その旋律は、複雑な数式と、驚くほどよく一致していた。そして、私は、あることに気付いた。それは、この旋律が、宇宙の法則そのものを表現している、ということだった。
「…この旋律…宇宙の創造の…秘密が…込められている…」私は、静かに呟いた。「この石板は…宇宙創造の…楽譜…」
その瞬間、神殿全体が、強烈な光に包まれた。そして、その光の中から、巨大な存在が現れた。それは、翼を持った、輝くような存在で、その姿は、神々しく、畏敬の念を抱かせるものだった。
「…あなたは…一体…?」ギルドマスターが、震える声で尋ねた。
その存在は、静かに口を開いた。「私は…この宇宙を創造した…存在…だ…」
その存在の言葉に、私は、無限本に記された数式、そして宇宙の法則について、さらに深く理解し始めた。この宇宙は、ただ偶然に生まれたものではなく、高度な知性によって創造されたものだったのだ。そして、その創造の秘密は、この石板に刻まれた旋律の中に、隠されていた。
この出会いは、私の研究に新たな展開をもたらすだろう。しかし、その先には、想像を絶する危険も待ち受けているかもしれない。私の胸には、新たな謎と、冒険への期待と、そして、一抹の不安が、同時に膨らんでいった。




