次のステップ
「次のステップ…」私の言葉に、ギルドマスター、魔法使い、歴史家の三人は、それぞれ異なる表情を浮かべた。ギルドマスターは、いつもの自信に満ちた表情で、剣の柄に手をかけた。「ならば、まずはあの闇の獣の正体を突き止めねばな。あの怪物が、一体どこから現れたのか、何のために現れたのか…」 魔法使いは、依然として驚きを隠せない様子で、ゆっくりと杖を握り直した。「あの…不思議な音楽…あれは、一体何だったのでしょう? あの獣を鎮めたのは、確かにあなたの歌声でしたが…」 歴史家は、古びた巻物を広げながら、何かを探しているかのように目を細めた。「私の知る限り、これほど強力な魔物、そして、これほど…不思議な現象は、記録に残されていません。これは、新たな歴史の始まりなのかもしれません…」 私は、彼らの言葉に耳を傾けながら、静かに無限本を開いた。闇の獣の消滅後、数式に新たな変化が見られるのではないかと期待したからだ。しかし、ページには、相変わらず、複雑な数式がびっしりと記されているだけで、目に見える変化はなかった。 「闇の獣の正体…それは、今の段階ではまだわからないわ」私は、そう答えた。「しかし、あの獣が、宇宙の法則と関連していることは間違いない。あの数式、つまり、宇宙の音楽が、彼を導き、そして鎮めたのよ」 「宇宙の音楽…か」ギルドマスターは、ため息をついた。「正直言って、理解できない。だが、君の研究は、もはや冒険のレベルを超えているな。これは…もはや、世界の命運を左右するような、壮大な研究だ」 魔法使いは、静かに頷いた。「私もそう思います。私たちは、あなたの研究に協力すべきでしょう。あなたには、私たちにはない、特別な能力があります」 歴史家は、古びた巻物を閉じた。「私は、あなたの研究を記録します。後世に残すべき、貴重な発見です」 彼らの言葉に、私は深く頷いた。一人では不可能だった研究も、彼らの協力があれば、より早く、より深く進められるだろう。 「では、まずは闇の獣が現れた場所を調査しましょう」ギルドマスターが提案した。「もしかしたら、何か手がかりが見つかるかもしれません」 私は、無限本を閉じ、腰に小さな革袋をつけた。「そうね。まずは、調査から始めましょう」 私たちは、研究室を出て、闇の獣が現れた場所へと向かった。空には、満月が輝き、静寂な夜空の下、新たな冒険が始まろうとしていた




