張り詰めていた
サクラの声は、張り詰めていた。私も、目の前の異様な存在から目が離せない。黒い影は、まるで液体のように揺らめき、固定サイズ が 定まらない。その中心には、赤い光が宿っており、まるで底なしの闇を覗いているようだ。
「あれが、深淵の呪いの化身…」
イズミの声も、わずかに震えている。彼女は、私とサクラを庇うように前に出た。その小さな背中には、強い決意が感じられる。
「私に、お任せください。森の精霊たちの力を借りて、奴を食い止めます」
イズミは、両手を広げ、静かに呪文を唱え始めた。彼女の周囲には、緑色の光が輝き、風が優しく吹き抜ける。森の精霊たちが、彼女に力を貸しているのだ。しかし、深淵の呪いの化身は、そんな精霊たちの力などものともせず、ゆっくりと近づいてくる。そいつは、禍々しいオーラを放ち、周囲の空気を淀ませていく。
「ミタム、サクラ、構わず進んでください。深淵の呪いの根源を断つことが、私たちの使命です」
私は、イズミの言葉に頷き、サクラと共に走り出した。背後では、イズミと深淵の呪いの化身との戦いが始まっている。激しい風の音と、邪悪なエネルギーがぶつかり合う音が聞こえる。私たちは、一刻も早く、深淵の呪いの根源を断たなければならない。
遺跡の奥へと進むにつれて、深淵の呪いの力は 더욱 濃くなっていく。体中が締め付けられるような圧迫感に襲われ、息苦しさを感じる。壁や柱に刻まれた奇怪な模様は、まるで生きているかのように蠢き、私たちを嘲笑っているようだ。
「ミタム、気をつけて。何かが来る…」
サクラの声が聞こえた瞬間、私の足元に、黒い影が伸びてきた。それはまるで、底なし沼のように、私を飲み込もうとしている。私は咄嗟に飛び退り、難を逃れた。しかし、次の瞬間には、天井から無数の黒い影が襲い掛かってきた。
「創世の言葉!」
私は、アトランティスの竪琴を構え、深淵の呪いを打ち破るための旋律を奏でた。竪琴から放たれる光が、黒い影を焼き払い、私達を守る。しかし、深淵の呪いの力は強く、次から次へと影が襲い掛かってくる。
「サクラ、行くぞ!」
私は、サクラと共に、襲い来る影を斬り払いながら、遺跡の奥へと進んでいく。深淵の呪いの根源は、すぐそこにあるはずだ。私たちは、希望を胸に、戦いを続けた。




