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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
334/338

星影の鉄

長老から星影の鉄を受け取った私は、サクラと共に村を後にした。夜明け前の静けさの中、私たちは再び旅路につく。村人たちの感謝の言葉を胸に、私たちは次の目的地を目指す。


「ミタム、次はどこへ行くの?」サクラが尋ねる。


「次は、深淵の呪いの痕跡が残っているという、忘れられた湖に向かう予定だ。エルダーから託された書物によると、その湖には、古代の祭壇が眠っているらしい」と答えた。


私たちは、深い森の中を歩き続けた。木々の間から差し込む朝日は、私たちを優しく照らしてくれる。時折、獣の鳴き声や鳥のさえずりが聞こえてくる。


「この森は、どこか神秘的ね」とサクラは言った。


「ああ、この森には、精霊たちの力が宿っているのかもしれないな」


森を進むにつれて、空気は徐々に湿気を帯びてきた。やがて、視界が開け、目の前に広大な湖が現れた。湖面は静かで、まるで鏡のようだ。湖のほとりには、古代の祭壇がひっそりと佇んでいる。


「ここが、忘れられた湖か…」


私たちは、祭壇に近づいた。祭壇は、長い年月を経て風化しているが、その存在感は圧倒的だ。祭壇には、深淵の呪いの痕跡が残っている。


「やはり、ここにも深淵の呪いが…」


私は、アトランティスの竪琴を取り出した。そして、静かに奏で始めた。竪琴の音色は、湖面に響き渡り、深淵の呪いを浄化していく。サクラは、祭壇の周りに魔法陣を描き、深淵の呪いを封印する準備を始めた。


「ミタム、準備はいい?」


「ああ、いつでも行ける」


私たちは、祭壇に向かって「創世の言葉」を唱えた。すると、祭壇から光が溢れ出し、湖面を照らし出す。光は徐々に強まり、やがて、湖全体を覆っていた深淵の呪いを打ち破った。


湖が光に包まれる中、私たちは、安堵のため息をついた。これで、この湖も深淵の呪いから解放されたのだ。


「終わった…」


「ああ、これで、また一つ、深淵の呪いを浄化できた」


湖のほとりで休憩していると、どこからともなく美しい歌声が聞こえてきた。その歌声は、まるで精霊の歌声のようだ。

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