顔を見合わせる
私はサクラと顔を見合わせる。深淵の呪いは確かに消え去った。しかし、私の心には拭いきれない不安が残っていた。まるで、終わりではない、始まりなのだと告げているようだった。
「サクラ、少し休んだら、また旅に出ようと思うんだ」
サクラは驚いたように目を丸くする。「でも、ミタム、深淵の呪いは…」
「終わったのは、エメラルドシティの深淵の呪いだけだ。世界には、まだ苦しんでいる人々がいるかもしれない。放っておけないんだ」
サクラは少し考え込むように俯き、そして顔を上げた。「わかったわ。私も一緒に行くわ。ミタムとなら、どんな困難も乗り越えられる気がするから」
私はサクラの言葉に勇気づけられる。彼女の存在が、私にとってどれほど大きな支えになっているか、改めて実感する。
翌朝、私たちはエメラルドシティを後にした。エルダーをはじめ、街の人々が見送ってくれる。私は感謝の言葉を述べ、必ずまた戻ってくることを約束した。
エメラルドシティを出てしばらくすると、見慣れない村にたどり着いた。村はずれには、奇妙な模様が刻まれた石碑が立っている。私は石碑に近づき、注意深く観察する。古代文字のようなものが刻まれているが、今まで見たことのないものだった。
「ミタム、何か分かった?」
サクラが尋ねる。私は首を横に振る。「いや、全く。でも、何か意味があるのは確かだ。調べてみる価値はあるかもしれない」
私たちは村の中に入り、村人に話を聞くことにした。しかし、村人たちは警戒心が強く、なかなか口を開いてくれない。ようやく、一人の老人が話をしてくれることになった。
「よそ者さん、この村には近づかない方がいい。ここは、呪われた村なんだ」
私は老人の言葉に驚く。「呪われた村?一体何があったんですか?」
老人は重い口を開き、語り始めた。「昔、この村には美しい女神が祀られていた。しかし、ある時、村人たちが女神を裏切り、神殿を汚してしまった。女神は怒り、村を呪った。それ以来、村には災いが続き、人々は苦しみ続けているんだ」
老人の話を聞き終え、私は決意を固める。「サクラ、この村を救おう」
サクラは頷く。「ええ、ミタム。私もそう思っていたわ」
私たちは、呪われた村を救うため、行動を開始した。




