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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
330/333

サクラの魔法

サクラの魔法が水晶に命中する。それは光の奔流となり、水晶を包み込む。水晶は悲鳴のような音を上げ、激しく振動する。そして、ついに限界を超え、粉々に砕け散った。水晶が消滅すると同時に、泉から瘴気が完全に消え去る。代わりに、清らかな光が溢れ出し、周囲を照らす。


私は竪琴を下ろし、息を切らす。サクラが駆け寄り、私の肩を支える。「ミタム、大丈夫?」彼女は心配そうに尋ねる。私は頷き、微笑みかける。「ああ、もう大丈夫だ。深淵の呪いは…終わったんだ」


私たちは聖なる泉を後にし、エメラルドシティへと向かう。街に近づくにつれて、活気が戻ってきているのがわかる。人々の顔には笑顔が戻り、子供たちは楽しそうに遊んでいる。深淵の呪いの影響は、完全になくなったようだ。


エメラルドシティに戻ると、長老エルダーが私たちを出迎えてくれる。「よくぞ戻られた、ミタム、サクラ。あなた方のおかげで、エメラルドシティは救われました」彼は感謝の言葉を述べる。私はエルダーに微笑みかける。「私たちだけで成し遂げたのではありません。エメラルドシティの人々の協力、そして聖なる泉の力がなければ、深淵の呪いを打ち破ることはできなかったでしょう」


エルダーは私たちを街の中心部にある広場へと案内する。そこには、エメラルドシティの人々が集まっており、私たちに盛大な拍手を送ってくれる。私は感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。


夜、エルダーは私たちを晩餐に招待してくれる。食卓には、エメラルドシティの名産であるエメラルド色のワインが並んでいる。私たちはエルダーや他の街の人々と共に、深淵の呪いとの戦いを振り返り、勝利を祝う。


「ミタム、あなたはエメラルドシティの英雄です。いつでも、この街に戻ってきてください」エルダーは私に語りかける。私はエルダーに感謝の言葉を述べる。「ありがとうございます、エルダー。エメラルドシティは、私にとって大切な場所です。必ず、また戻ってきます」


晩餐の後、私はサクラと共に、エメラルドシティの夜景を眺める。星空の下、街の灯りが優しく輝いている。


「ミタム、深淵の呪いを打ち破ることができて、本当によかったわね」サクラが私に語りかける。私は頷き、彼女の手を握る。「ああ、サクラ。君がいてくれたから、私はここまで来ることができたんだ」


私たちはしばらくの間、夜空を見上げている。そして、私は新たな決意を胸に抱く。深淵の呪いは打ち破られたが、世界のどこかには、まだ苦しんでいる人々がいるかもしれない。私は、彼らを救うために、旅を続けることを決意する。

残り30話

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