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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
324/328

希望の旋律

私はアトランティスの竪琴を奏で続け、希望の旋律を響かせる。サクラは魔法で熊を攻撃し、私の援護をする。私たちの力は次第に熊を追い詰め、奴の動きは鈍くなる。しかし、熊も必死だ。深淵の呪いの力に支配された奴は、最後の力を振り絞り、私たちに襲いかかってくる。 「ミタム、気を付けて!」サクラが叫ぶ。 熊は、巨大な爪を振り上げ、私に向かって突進してくる。私は、とっさに身をかわし、攻撃を避ける。しかし、熊の爪は、私の服をかすめ、わずかに傷を負ってしまう。 「くっ……!」私は呻き、痛みをこらえる。 サクラは、魔法の杖を振るい、熊に強力な魔法を放つ。それは、光の矢となって、熊の体に突き刺さる。熊は、悲鳴を上げ、よろめく。 その隙に私は、アトランティスの竪琴で、これまでで最も強力な旋律を奏でる。それは、希望の光を象徴するものであり、深淵の呪いを浄化する力を持つ。 旋律は、熊の体全体を包み込み、赤い瘴気を完全に消し去る。熊は、悲鳴を上げ、その場に倒れ伏す。そして、その体は光に包まれ、徐々に消滅していく。 やがて、熊の姿は完全に消え、そこにはただ、静寂が残る。 「やったわね、ミタム!」サクラが笑顔で駆け寄ってくる。「ああ……何とか、倒せたな。」私は、そう答え、安堵の息を吐く。 しかし、私たちは、まだ油断することはできない。エメラルドシティには、深淵の呪いの影響を受けた場所が、まだ多く残されているはずだ。私は、傷を負った腕をさすりながら、周囲を見渡す。 「この辺りの瘴気は、だいぶ薄くなったようだ。」私はそう言うと、アトランティスの竪琴を奏でる。竪琴の音色は、森の中に響き渡り、生命力を蘇らせようとする。 すると、森の奥から、微かな光が差し込んでくる。それは、まるで希望の光のような、温かい光だ。 「ミタム、あれを見て!」サクラが指差すのは、光の差し込む方向だ。 私は、サクラと共に、光の差し込む方へと歩き出す。木々をかき分け、進んでいくと、やがて、開けた場所に出る。 そこには、聖なる泉があった。泉の水は、キラキラと輝き、美しい光を放っている。泉の周りには、色とりどりの花が咲き乱れ、蝶たちが舞い飛んでいる。 「なんて美しい場所なんだ……!」私は、思わず息をのむ。 サクラも、その美しさに、見惚れているようだ。私たちは、泉に近づき、その水を飲む。すると、体の中から、温かい力が湧き上がってくるのを感じる。 私たちは、しばし泉のほとりで休憩し、その美しい景色を堪能する。そして、再びエメラルドシティへと向かって歩き始める。深淵の呪いを完全に浄化するため、私たちの旅は、まだ終わらない。

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