続く森の道
私たちは、エメラルドシティへと続く森の道を歩いている。木漏れ日がキラキラと輝き、鳥のさえずりが心地よい。深淵の呪いの影響は、この辺りではほとんど感じられない。しかし、油断はできない。 私はアトランティスの竪琴を手に、周囲を警戒しながら進む。サクラは、私の隣を歩きながら、魔法の杖を構えている。彼女の表情は真剣そのものだ。 「ミタム、少し気になることがあるの。」サクラが突然、そう言う。私は足を止め、彼女の方を見る。 「何が気になるんだ?」私は尋ねる。 「この森の空気、少しだけ重い気がするの。それと、鳥たちの歌声が、さっきよりも少しだけ弱まっているような……」彼女は、そう言うと、周囲の木々を見渡す。 私は目を閉じ、森の空気に意識を集中させる。確かに、サクラが言うように、空気が少しだけ重い気がする。そして、鳥たちの歌声も、さっきよりも少しだけ弱まっているようだ。 「私も、そう感じる。」私はそう言うと、アトランティスの竪琴を奏で始める。竪琴の音色は、森の中に響き渡り、空気の重さを打ち破ろうとする。 すると、森の奥から、微かな唸り声が聞こえてくる。それは、まるで獣のような、あるいは魔物のような、不気味な音だ。 「何かいるわ。」サクラが警戒するように、魔法の杖を構える。私も、竪琴を構え、音のする方へと注意を向ける。 やがて、森の奥から、巨大な影が現れる。それは、深淵の呪いの影響を受けた、巨大な熊だった。熊は、赤い目をぎらつかせ、私たちを睨みつけている。 「深淵の呪いの魔物か……!」私は呟く。 熊は、私たちに向かって突進してくる。私は、とっさに竪琴を奏で、聖なる旋律を放つ。旋律は、熊の周囲に広がり、奴の動きを鈍らせようとする。 しかし、熊の勢いは衰えない。奴は、巨大な爪を振り上げ、私たちを薙ぎ払おうとする。私は、とっさに身をかわし、攻撃を避ける。 「ミタム、私が援護する!」サクラが叫び、魔法の杖を振るう。杖から放たれた光が、熊に命中し、奴の動きをわずかに鈍らせる。 その隙に私は、アトランティスの竪琴で強力な旋律を奏でる。それは、希望の光を象徴するものであり、深淵の呪いを打ち破る力を持つ。 旋律は、熊の体全体に響き渡り、奴は苦悶の声を上げる。赤い瘴気が激しく渦巻き、熊の体が震える。私は、旋律をさらに強め、熊の力を弱めようとする。サクラも私を援護するため、魔法を放つ。彼女の魔法は、熊の動きを封じ、私が攻撃するチャンスを作る。 私たちは、互いに協力し、熊との戦いを続ける。深淵の呪いの力は強大だが、私たちの意志もまた強い。




