道中
エメラルドシティへの道中、私はサクラと共に、深淵の呪いの影響が及んでいないか、注意深く周囲を観察する。以前、黒犬の魔物と遭遇した場所を通り過ぎる際、私は足を止め、辺りを注意深く見渡す。その場所には、深淵の呪いの痕跡は見当たらない。しかし、私は、何かが引っかかる。まるで、深淵の呪いの力が、その場所に潜んでいるかのように感じるのだ。 「サクラ、少し待ってくれ。この場所に、何かを感じるんだ。」私は、そう言い、アトランティスの竪琴を手に取る。私は、竪琴の音色を奏で、深淵の呪いの痕跡を探る。竪琴の音色は、森の中に響き渡り、微かな振動を伝える。その振動は、ある一点に集中し、そこで、音色が乱れる。 「ここだ…」私は、音色の乱れる場所に近づき、地面を見つめる。そこには、枯れた草木が生い茂り、土の色も、周囲とは異なっている。私は、草木を払い、土を掘り返す。すると、そこから、黒い光を放つ小さな石が現れる。 「これは…」私は、石を手に取り、注意深く観察する。それは、深淵の呪いの力が凝縮された、小さな結晶だった。深淵の呪いは、黒犬の魔物だけでなく、この石にも、その痕跡を残していたのだ。 「ミタム、これは危険だわ。すぐに浄化しないと。」サクラが、そう言い、私に近づく。私は、頷き、アトランティスの竪琴を奏でる。竪琴の音色は、深淵の呪いの結晶に響き、その力を打ち破ろうとする。しかし、結晶は、容易には浄化されない。深淵の呪いの力は、想像以上に強力だった。 私は、サクラに指示を出す。「サクラ、この結晶を、聖なる泉の水で浄化してくれ。」サクラは、聖なる泉の水を、結晶にかける。すると、結晶は、激しく光り輝き、黒い瘴気を放出し始める。瘴気は、周囲の空気を汚染し、私とサクラを苦しめる。 「ミタム、瘴気が強すぎるわ。このままでは、浄化できないかもしれない。」サクラが、苦しげに言う。私は、サクラを励ます。「諦めるな、サクラ。私たちは、深淵の呪いに打ち勝つことができる。私は、アトランティスの竪琴を奏で、サクラの魔力を高める。私たちの力は、深淵の呪いの瘴気を押し返し、結晶を徐々に浄化していく。 やがて、結晶は、輝きを失い、ただの石へと戻る。私は、石を地面に置き、深呼吸をする。「終わった…」サクラが、安堵の表情で言う。「私たちは、また一つ、深淵の呪いの痕跡を浄化したわ。」私は、頷き、サクラの手を握る。「ああ…だが、まだ油断はできない。エメラルドシティには、もっと多くの、深淵の呪いの痕跡が残っているはずだ。」 私たちは、再びエメラルドシティへと向かう。深淵の呪いの痕跡を浄化するため、私たちは、どんな困難にも立ち向かう覚悟を決める。エメラルドシティに着くまで、私は以前入手した、深淵の呪いの儀式が記された禁書を読み返す。ひょっとしたら、深淵の呪いを完全に断ち切る方法が、書かれているかもしれない。




