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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
317/329

魔力

私の魔力とサクラの協力、そしてアトランティスの竪琴の音色によって、徐々に深淵の呪いの力は弱まっていく。水晶から立ち上る瘴気は薄くなり、祭壇を中心に広がる光が強さを増していく。しかし、深淵の呪いの抵抗もまた、激しさを増していく。


突然、私の脳裏に、強烈な映像が流れ込んでくる。それは、深淵の底で苦悶する人々の姿、絶望と憎悪に満ちた叫び声、そして世界を滅ぼそうとする邪悪な意志。深淵の呪いは、私にその絶望を共有させようとしているのだ。


「ミタム!しっかりして!」サクラの叫び声が、私を現実に引き戻す。私は、深呼吸をし、精神を集中させる。深淵の呪いの誘惑に負けてはならない。私は、創造主としての使命を思い出す。この世界を、絶望から救い出すために、私はここにいるのだ。


私は、アトランティスの竪琴を力強く奏でる。その音色は、深淵の呪いの囁きを打ち破り、私の精神を清らかに保つ。私は、創造主としての力を解放し、深淵の呪いに立ち向かう。


水晶は、激しく輝き、中心部に、小さな亀裂が入り始める。亀裂は、徐々に広がり、やがて、水晶は、完全に砕け散る。水晶が砕け散ると同時に、深淵の呪いの力は、完全に消滅する。


私は、祭壇の前で膝をつき、息を切らす。サクラが、駆け寄り、私の肩を支える。「大丈夫?ミタム」私は、サクラに微笑みかけ、頷く。「ああ、何とか…終わったようだ」


周囲を見回すと、異質な空間は、静寂に包まれている。黒く染まっていた空は、元の青さを取り戻し、ひび割れていた地面には、再び緑が芽生え始めている。深淵の呪いの影響は、完全に消え去ったようだ。


「私たちは、やり遂げたわ」サクラが、安堵の表情で言う。「深淵の呪いを、封印したのね」私は、頷き、サクラの手を握る。「ああ…だが、これは終わりではない。深淵の呪いは、様々な場所に、その痕跡を残している。私たちは、それらを、一つずつ浄化していかなければならない」


私は、深呼吸をし、立ち上がる。「さあ、行こう。私たちの使命は、まだ終わっていない」 私たちは、異質な空間を後にし、元の世界へと戻る。そして、深淵の呪いの痕跡を浄化する、新たな旅に出発する。

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