表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
313/328

深淵の呪いの化身

深淵の呪いの化身は、巨大な爪を振り上げ、私たちに襲いかかる。私は、とっさに身をかわし、攻撃を避ける。サクラは、アトランティスの竪琴を奏で、聖なる旋律を響かせる。旋律は、化身の動きを鈍らせるが、完全に止めることはできない。 「儀式を始めるぞ!」私は、サクラに叫ぶ。 私は、エルダーから託された古代の書物を開き、深淵の呪いを封じる儀式の言葉を読み上げる。言葉は、古代の言語で書かれており、複雑で難解だ。しかし、私は、これまで学んできた知識を総動員し、正確に発音する。 儀式の言葉が響き渡ると、祭壇の周りに、光の結界が現れる。結界は、徐々に強さを増し、深淵の呪いの化身を閉じ込めようとする。しかし、化身は、強大な力で結界を破壊しようとする。 私は、水晶の杖を祭壇に突き立て、魔力を注入する。杖は、光を放ち、結界を強化する。サクラは、アトランティスの竪琴を奏で続け、聖なる旋律で結界を支える。 化身は、激しく抵抗する。その力は、圧倒的で、結界は今にも崩壊しそうだ。私は、祭壇に近づき、聖なるハーブを取り出す。ハーブは、深淵の呪いの力を浄化する力を持っている。 私は、ハーブを化身に向かって投げつける。ハーブは、空中で燃え上がり、聖なる光を放つ。光は、化身を包み込み、深淵の呪いの力を弱める。 しかし、化身は、完全に浄化されることはない。その力は、あまりにも強大すぎる。私は、最後の手段として、短剣を手に取る。短剣は、深淵の呪いを封じるために作られた特別な武器だ。 私は、短剣を自分の胸に突き立てる覚悟を決める。自らの命を捧げることで、深淵の呪いを封じることができるかもしれない。 「ミタム!何を…!」サクラは、私の行動に気づき、驚愕する。 私は、サクラに微笑みかける。「これが、私の使命だ」 私は、短剣を振り上げ、自分の胸に突き刺そうとする。 その時、突然、祭壇が激しく光り輝き始める。祭壇は、古代のエネルギーを放出し、深淵の呪いの化身を包み込む。化身は、苦悶の声を上げ、徐々に消滅していく。 そして、ついに、深淵の呪いの化身は、完全に消え去った。祭壇は、静寂を取り戻し、光も消え去る。私は、短剣を握りしめたまま、祭壇の前で立ち尽くす。 深淵の呪いは、封じられたのだ。エメラルドシティは、救われたのだ。私は、安堵のため息をつき、膝から崩れ落ちる。サクラが、駆け寄り、私を抱きしめる。 「ミタム…よくやったわ…」サクラは、涙ながらに言う。 私は、サクラの肩に顔を埋め、静かに涙を流す。長かった戦いが、ようやく終わったのだ。しかし、私の心には、新たな疑問が浮かび上がる。深淵の呪いは、一体どこから来たのだろうか。そして、この世界には、まだ、どれだけの闇が潜んでいるのだろうか。私は、立ち上がり、サクラの手を取り、祭壇を後にする。私たちの旅は、まだ終わっていない。新たな脅威が、私たちを待ち受けているかもしれない。私たちは、エメラルドシティへと帰還する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ