書物
エルダーは書物から顔を上げ、私とサクラをじっと見つめる。「儀式に必要な祭具は、深淵の呪いの影響を強く受けた場所に隠されているという。それは、かつて聖なる場所であったが、今は深淵の力に汚染されてしまった場所だ」私は、エルダーの言葉に息を呑む。深淵の呪いの影響を強く受けた場所…それは、容易に近づける場所ではないだろう。しかし、深淵の呪いを封じるためには、祭具を手に入れるしかない。 「その場所は、どこにあるのですか?」私は、エルダーに尋ねる。エルダーは、書物を閉じ、ゆっくりと答える。「忘れられた祭壇だ。かつて、女神を祀る神聖な場所であったが、今は深淵の呪いの力が渦巻いている」忘れられた祭壇…私は、その名を聞いたことがある。それは、エメラルドシティの北に位置する、古びた遺跡だ。長い間、人々に忘れ去られ、荒れ果てているという。
「忘れられた祭壇…そこは、深淵の呪いの影響を最も強く受けている場所の一つだと聞いています。危険ではないでしょうか?」サクラが、心配そうな表情で言う。「確かに、危険は伴うだろう」エルダーは、頷く。「しかし、他に方法はない。深淵の呪いを封じるためには、祭具を手に入れるしかないのだ」私は、覚悟を決める。危険を承知の上で、忘れられた祭壇へ向かうしかない。エメラルドシティを守り、深淵の呪いを打ち滅ぼすために。
「エルダー様、忘れられた祭壇へ向かいます。祭具を手に入れ、深淵の呪いを封じます」私は、決意を込めて言う。エルダーは、私の目を見つめ、力強く頷く。「わかった。くれぐれも気をつけるように。そして、この書物を持っていくといい。祭具の場所や、儀式の手順が詳しく記されている」エルダーは、書物を私に手渡す。「それと、これを持っていきなさい」エルダーは、書斎の奥から、一つの小さな袋を取り出す。「これは、聖なるハーブだ。深淵の呪いの力を弱める効果がある。いざという時に、役に立つだろう」私は、エルダーから書物と聖なるハーブを受け取り、深く感謝する。忘れられた祭壇へ向かう準備を整えなければならない。深淵の呪いとの戦いは、これからが本番だ。私は、サクラと共に、エルダーの屋敷を後にする。エメラルドシティの空は、どんよりと曇り、深淵の呪いの影が、確実に迫っていることを感じさせる。




