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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
307/328

帰路

エメラルドシティへの帰路、私は短剣から目を離せない。サクラもまた、不安げな表情で私を見ている。森の中を歩いていると、突然、鳥たちの鳴き声が止み、静寂が訪れる。風も止み、木々の葉も動かない。まるで、時間が止まったかのようだ。 「(何か…おかしい…)」私は、周囲を警戒する。すると、前方から、黒い霧がゆっくりと近づいてくるのが見える。霧は、見る見るうちに濃くなり、私たちの視界を遮っていく。 「サクラ、気をつけろ!何かが来る!」私は、サクラに警告する。サクラは、水晶の杖を構え、身構える。霧の中から、唸り声が聞こえてくる。それは、獣のような、あるいは、悪霊のような、不気味な音だ。 霧が晴れると、そこには、巨大な黒い犬の魔物が立っていた。魔物は、血走った目で私たちを睨みつけ、鋭い牙を剥き出しにする。その体は、瘴気に覆われており、見るからに危険だ。 「(深淵の呪いの影響を受けた魔物…!)」私は、アトランティスの竪琴を構える。魔物は、私たちに向かって突進してくる。私は、竪琴を奏で、聖なる旋律を奏でる。 旋律は、魔物の瘴気を打ち払い、その動きを鈍らせる。しかし、魔物は怯むことなく、私たちに襲いかかってくる。サクラは、水晶の杖から魔法を放ち、魔物を攻撃する。 魔法は、魔物の体に命中するが、効果は薄い。魔物は、魔法をものともせず、私たちに迫ってくる。私は、竪琴を奏でながら、短剣を抜く。 黒曜石の刃は、月明かりに照らされ、妖しい光を放つ。私は、魔物に向かって走り出す。魔物は、私に襲いかかろうとするが、私は身をかわし、魔物の脇腹に短剣を突き刺す。 短剣は、魔物の体を貫き、深い傷を負わせる。魔物は、苦悶の叫びを上げ、倒れ込む。しかし、すぐに立ち上がり、再び私たちに襲いかかってくる。私は、竪琴を奏でながら、魔物と戦う。 サクラもまた、魔法を駆使し、私を援護する。私たちは、力を合わせ、魔物と激しい戦いを繰り広げる。やがて、魔物は疲弊し、動きが鈍くなっていく。私は、好機を逃さず、魔物の首を短剣で切り落とす。 魔物は、断末魔の叫びを上げ、消滅する。私たちは、息を切らしながら、互いの無事を確認する。 「ミタム、大丈夫?」「ああ、大丈夫だ。サクラこそ、怪我はないか?」「私も大丈夫よ。でも、この魔物…深淵の呪いの力が、ますます強くなっている気がするわ」「そうだな。エメラルドシティに急ごう。エルダーに、この短剣のことも、魔物のことも、すべて話さなければならない」 私たちは、再びエメラルドシティを目指す。森は、先ほどよりも静まり返っている。しかし、私たちの心は、不安でいっぱいだ。深淵の呪いは、確実に、私たちに近づいている。

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