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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
305/329

濁った泉

黒く濁った泉に飛び込むと、想像を絶するほどの瘴気が私を包み込む。まるで、泥沼に引きずり込まれるかのような感覚だ。視界は完全に遮られ、方向感覚を失う。鼻をつく悪臭が、私の呼吸を妨げる。 「(これは…危険だ…)」私は、意識を保つために、精神を集中させる。 アトランティスの竪琴を握りしめ、聖なる旋律を奏でようとするが、瘴気が邪魔をして、上手く音が出せない。それでも、私は諦めずに、心の中で旋律を奏で続ける。 すると、微かに光が差し込んでくる。私は、その光を頼りに、泉の奥へと進んでいく。 泉の底は、ぬかるんでおり、足を取られやすい。異様な植物の根が、私の足に絡みつき、動きを妨げる。私は、短剣を取り出し、根を切り払いながら、前進する。 やがて、泉の底に、巨大な亀裂があるのを発見する。亀裂からは、更に濃い瘴気が噴き出しており、見るからに危険だ。 「(ここが…瘴気の根源か…)」私は、亀裂に近づき、中を覗き込む。 亀裂の中は、暗く、何も見えない。しかし、微かに何かの気配を感じる。それは、生き物の気配ではなく、もっと邪悪な、悪意の塊のようなものだ。 私は、宝玉を取り出し、亀裂に向かって掲げる。宝玉は、淡い光を放ち、亀裂の中を照らす。すると、亀裂の中に、巨大な黒い結晶があるのが見える。その結晶は、脈打つように蠢いており、瘴気を絶え間なく放出し続けている。 「(あれが…深淵の呪いの残滓…!)」私は、黒い結晶を破壊するために、水晶の杖を取り出す。杖に魔力を込め、結晶に向かって振りかざす。 しかし、その時、背後から何かが襲いかかってくる。私は、咄嗟に身をかわし、攻撃を避ける。 振り返ると、そこには、巨大な魚の魔物が立っていた。その姿は、まるで悪夢のようだ。体は腐りかけ、目は血走り、口からは鋭い牙が覗いている。 「(まさか…泉の守護者が…深淵の呪いに侵されたのか…!)」私は、魔物と対峙する。魔物は、唸り声を上げ、私に襲いかかってくる。 私は、短剣を構え、迎え撃つ。魔物の攻撃は、激しく、力強い。私は、辛うじて攻撃をかわし、反撃の隙を伺う。 私は、魔物の動きを注意深く観察する。すると、魔物の体に、黒い紋様があるのを発見する。その紋様は、黒い結晶と同じ瘴気を放っている。 「(紋様が…弱点か…!)」私は、紋様を狙って、攻撃を仕掛ける。 短剣に魔力を込め、紋様に向かって突き刺す。すると、紋様が光り輝き、魔物の体が大きく揺れる。 私は、好機を逃さず、魔物を攻撃する。 短剣と魔法を駆使し、紋様を次々と破壊していく。 やがて、全ての紋様が破壊され、魔物は、苦悶の表情を浮かべる。そして、ゆっくりと崩れ落ち、消滅する。 私は、息を整え、再び黒い結晶に向き直る。 私は、水晶の杖を掲げ、結晶に向かって、最後の力を振り絞る。杖から放たれた光が、結晶を包み込み、破壊する。 結晶が破壊されると同時に、泉から瘴気が消え始める。水は徐々に透明度を取り戻し、元の清らかな姿に戻っていく。 私は、泉の浄化に成功したことを確信する。 私は、サクラに向かって、合図を送る。

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