修復された家々
私はサクラと共に、エメラルドシティへと続く道を歩いている。深淵の呪いの影響を受けた村を後にし、心には達成感と、新たな決意が満ちている。振り返ると、村は遠くに見え、まるで絵画のようだ。緑が戻り始めた大地、修復された家々、そして笑顔の人々。私たちが去った後も、彼らは自分たちの力で生きていくのだろう。
「ミタム、少し疲れたわね。休憩しましょう」サクラがそう言うので、私は頷く。私たちは道端の木陰に腰を下ろし、持ってきたパンを分け合う。木漏れ日が暖かく、風が心地良い。
「今回のことで、改めて自分の力の意味を考えさせられたわ」私は口を開く。
「ええ、私もよ。深淵の呪いは本当に恐ろしかったけど、ミタムの力、そして、人々の心の強さがあれば、どんな困難も乗り越えられると信じているわ」サクラはそう答える。
私は、サクラの言葉に感謝する。彼女の存在は、私にとって大きな支えだ。彼女がいなければ、深淵の呪いを打ち破ることはできなかったかもしれない。
休憩を終え、私たちは再び歩き始める。エメラルドシティまでは、まだしばらく距離がある。しかし、私たちの心は軽く、足取りも軽快だ。
やがて、エメラルドシティの城壁が見えてくる。その姿は、希望の光のように輝いている。城門をくぐると、長老エルダーが私たちを温かく迎え入れてくれる。
「よくぞ戻られました、ミタム、サクラ。深淵の呪いの事件、ご苦労様でした」エルダーはそう言い、私たちをねぎらう。
「ありがとうございます、エルダー様。村は、皆さんの協力のおかげで、徐々に元の姿を取り戻しつつあります」私は答える。
「そうですか、それは素晴らしい。しかし、深淵の呪いは、この世界に様々な歪みを残しました。エメラルドシティも例外ではありません。最近、聖なる泉の水が、以前よりも弱まっているように感じるのです」エルダーは、深刻な表情でそう言う。
私はハッとする。聖なる泉は、エメラルドシティの生命線だ。その水が弱まっているということは、何かが起こっているに違いない。私は、エルダーに尋ねる。
「エルダー様、聖なる泉の状態について、詳しく教えてください」
エルダーは、頷き、聖なる泉の変化について語り始める。泉の水は、以前よりも濁り、浄化の力が弱まっているという。また、泉の周辺には、奇妙な植物が生え始め、その植物からは、瘴気のようなものが漂っているという。
私は、聖なる泉の異変を調査するため、サクラと共に、泉へ向かうことを決意する。エルダーは、私たちに感謝し、調査に必要な情報を提供してくれる。泉へと向かう道すがら、私は深淵の呪いが残した爪痕が、まだ完全に消えていないことを痛感する。




