アトランティスの竪琴
私はアトランティスの竪琴を構え、風の精霊に向かって勇気と希望の旋律を奏で始める。竪琴の音色は、風の精霊の怒りを鎮めようとするが、精霊はさらに激しい風を巻き起こし、私とサクラを吹き飛ばそうとする。風は鋭い刃のように肌を切り裂き、息をするのも困難だ。
「ミタム、風の精霊は怒りを鎮めるだけでは倒せない。風の力を利用して、攻撃を防ぐのよ!」
サクラの声が風にかき消されそうになるが、私はその言葉を聞き逃さない。風の力を利用する…それは、風の楽譜に記されていた風の魔法の応用だ。私は、風の楽譜を思い出し、風の精霊の動きを予測する。精霊が風を巻き起こす瞬間に、私は竪琴の音色を変化させ、風の壁を作り出す。風の壁は、精霊の攻撃を一時的に防ぎ、私たちにわずかな時間を与える。
「今だ、ミタム!風の弱点を突くのよ!」
サクラが叫ぶと同時に、私は風の精霊の動きをよく観察する。精霊の体は、風で構成されており、中心に核のようなものがある。それが精霊の弱点に違いない。私は、竪琴の音色をさらに変化させ、風の力を一点に集中させる。そして、その力を核に向けて放つ。
風の力は、核に命中し、精霊の体を揺るがす。精霊は苦悶の叫びを上げ、風の勢いが弱まる。私は、その隙を見逃さず、アトランティスの竪琴を最大限に活用し、聖なる旋律を奏でる。旋律は、精霊の体を包み込み、浄化していく。精霊の体から邪悪なエネルギーが放出され、風は穏やかになる。やがて、風の精霊は光の粒子となり、消滅する。
「よくやった、ミタム。見事、勇気の試練を乗り越えたな。」
長老の声が神殿に響き渡る。「最後の試練、『慈悲の試練』へ進め。」
私は、サクラと共に、新たな道へと進む。道は、これまでとは異なり、穏やかで静かだ。道の先に、大きな鏡が置かれている。鏡は、私の姿を鮮明に映し出しているが、どこか歪んでいる。
「慈悲の試練とは、己の心と向き合うこと。鏡に映る真実を受け入れ、慈悲の心を示せ。」
長老の声が響き、試練の真意を告げる。私は、鏡に映る自分の姿をじっと見つめる。鏡に映る私は、自信に満ち溢れているが、その奥には、不安や迷い、そして、過去の過ちに対する後悔が隠されている。私は、自分の心の奥底にある闇と向き合う覚悟を決める。鏡の中の私と対話するのだ。




