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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
290/292

エルダー長老

エルダー長老から話を聞くにつれて、エメラルドシティの状況は想像以上に深刻だと理解する。原因不明の事件が多発し、人々の不安は高まるばかり。長老は、街の魔法使いや学者たちを集めて原因を調査しているが、有効な手がかりは見つかっていないという。


「街の中心にある聖なる泉の水が、最近、濁り始めているという報告もある。もしかすると、泉が何らかの影響を受けているのかもしれない」


長老の言葉に、私はハッとする。聖なる泉は、エメラルドシティの生命線とも言える存在。その泉が濁っているということは、街全体に大きな影響を与える可能性がある。


私は長老に提案する。「エルダー様、まずは聖なる泉の調査から始めさせていただけないでしょうか?泉の状態を詳しく調べれば、異変の原因が見えてくるかもしれません。」


長老は少し考え込み、「わかった。ミタム殿に、聖なる泉の調査を任せる。ただし、聖なる泉は、精霊たちの聖域と繋がっており、容易に立ち入ることはできない。精霊たちの許可を得る必要があるだろう。」


私は頷き、「承知いたしました。精霊たちと対話し、聖なる泉への立ち入りを許可していただけるよう、尽力いたします。」


私は、サクラと共に長老の家を後にし、聖なる泉へと向かう。聖なる泉は、エメラルドシティの郊外にある静かな森の中に位置している。泉へと続く道は、普段は多くの人々で賑わっているが、今日は人影もまばらだ。


森の中に入ると、空気がひんやりとして、どこか重苦しい。聖なる泉に近づくにつれて、その異様な雰囲気はさらに強まる。泉の周囲には、枯れかけた木々や草花が点在し、生命力が失われているようだ。


泉の前に立つと、その水は確かに濁っていた。透明だったはずの水は、灰色に濁り、底が見えない。私は、泉に手を触れ、その状態を詳しく調べてみる。すると、水の中には、微弱な瘴気が漂っていることがわかる。


「やはり、瘴気が原因のようだ。深淵の呪いの残滓か、あるいは、別の邪悪な力のせいなのか…」


私は、アトランティスの竪琴を取り出し、聖なる旋律を奏でる。竪琴の音色は、泉に優しく響き渡り、瘴気を少しずつ浄化していく。しかし、瘴気の量は多く、竪琴の力だけでは、完全に浄化することは難しいようだ。


その時、泉の中から、微かな声が聞こえてくる。「助けて…」


私は、声の主に問いかける。「あなたは誰ですか?何に苦しんでいるのですか?」


泉の中から、再び声が聞こえてくる。「私は、この泉の精霊…瘴気に蝕まれ、苦しんでいる…」


私は、泉の精霊を助けるため、決意を新たにする。「精霊よ、どうか力を貸してください。私は、あなたを瘴気から解放し、この泉を元の清らかな姿に戻します。」

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