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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
287/290

言葉

エメラルドシティへと続く道を歩いていると、サクラがふと足を止める。「ミタム、少し気になることがあるの」彼女は周囲の森を見回し、何かを探しているようだ。「何が気になるんだ?」私は尋ねる。サクラは真剣な表情で答える。「森の精霊たちの声が、以前よりも弱まっている気がするの。深淵の呪いを封じたはずなのに、まだ何かがおかしいのかもしれない。」 サクラの言葉に、私も注意深く耳を澄ませてみる。確かに、以前はもっと強く感じられた森の精霊たちの優しいエネルギーが、今はかすかにしか感じられない。深淵の呪いの影響が完全に消え去ったわけではないのか、あるいは、別の脅威が迫っているのか…。 私は、サクラと共に森の中へ分け入り、精霊たちの声の源を探すことにする。木々の間を慎重に進んでいくと、やがて、開けた場所に出る。そこには、巨大な古木の根元が黒く変色し、枯れ果てているのが見える。 古木は、かつては森の守り神として崇められていた存在だと聞いている。その古木が枯れてしまったということは、森全体に大きな影響を与えるだろう。私は、古木の根元に近づき、アトランティスの竪琴を奏でてみる。竪琴の音色は、枯れた古木に優しく響き渡るが、何の反応もない。 私は、古木の根元に手を触れ、その状態を詳しく調べてみる。すると、古木の内部には、微弱な瘴気が残っていることがわかる。深淵の呪いの残滓か、あるいは、別の邪悪な力のせいなのか…。私は、サクラに告げる。「この古木は、深淵の呪いの影響を受けているだけでなく、別の邪悪な力にも蝕まれているようだ。このまま放置すれば、森全体が枯れてしまうかもしれない。」 サクラは深刻な表情で頷く。「何か手立てはないの?ミタムなら、きっとできるはず。」私は、しばし考え込む。古木の浄化には、強力な精霊の力が必要となるだろう。しかし、今の状態では、森の精霊たちの力を借りることは難しい。 私は、精霊の聖域で得た知識と、アトランティスの竪琴の力を組み合わせれば、古木の浄化が可能かもしれないと考える。ただし、そのためには、特別な儀式を行う必要があり、それには危険も伴う。 私は、サクラに自分の考えを伝え、協力を仰ぐ。「古木の浄化には、危険な儀式が必要となる。それでも、私と一緒にやってくれるか?」サクラは迷うことなく答える。「もちろんよ。ミタムとなら、どんな困難も乗り越えられると信じているわ。」 私とサクラは、古木の浄化に必要な素材を集め始める。それは、聖なる泉の水、精霊の涙、そして、希望の種だ。私たちは、森の中を駆け巡り、それぞれの素材を慎重に集めていく。 すべての素材が集まった時、私たちは再び古木の前に戻り、浄化の儀式に取り掛かる準備を始める。儀式の成功を祈りながら、私は深く息を吸い込む。

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