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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
286/289

未知の存在

未知の存在が近づいてくる気配に、私はすぐにアトランティスの竪琴を構える。サクラも臨戦態勢に入り、背中合わせで周囲を警戒する。神殿の奥からゆっくりと姿を現したのは、黒い霧のようなもので形作られた巨大な人型の魔物だ。魔物の目は赤く光り、私たちを憎悪に満ちた眼差しで見つめている。


「貴様らが、深淵の呪いを封じたのか…許さんぞ!」魔物は低い声で唸り、私たちに向かって手を伸ばす。魔物の手からは、黒い瘴気が放たれ、周囲の空気を汚染していく。私は、アトランティスの竪琴を激しく奏で、聖なる旋律を魔物に向かって放つ。竪琴の音色は、瘴気を浄化し、魔物の動きを鈍らせる。


「創世の言葉」の力を借り、私は、魔物の弱点を見抜こうと試みる。すると、魔物の核となる部分が、胸の中心にある小さな黒い水晶であることがわかる。私は、サクラに合図を送り、連携して魔物を攻撃することにする。


サクラは、素早い動きで魔物の背後に回り込み、短剣で攻撃を仕掛ける。魔物は、サクラの攻撃に気を取られ、一瞬隙を見せる。その隙を逃さず、私はアトランティスの竪琴から強力な光線を放ち、魔物の胸にある黒い水晶を狙う。


光線は、正確に水晶に命中し、激しい爆発を引き起こす。魔物は、苦悶の叫びを上げ、身体を大きく揺らす。黒い霧のような身体は徐々に薄れていき、やがて完全に消滅する。魔物の消滅と同時に、神殿内に漂っていた邪悪なオーラも消え去り、元の静寂が戻ってくる。


私たちは、魔物を倒した安堵感に浸る間もなく、祭壇の上の石版から、再び光が放たれるのを感じる。石版から現れたのは、以前精霊の聖域で出会った精霊だ。精霊は、私たちに微笑みかけ、優しい声で語りかける。


「よくぞ、深淵の呪いを封じ、この神殿を守った。汝らの勇気と慈悲に、心から感謝する。深淵の呪いを封じたことで、エメラルドシティに新たな希望がもたらされるだろう。」精霊は、私たちに祝福を与え、再び姿を消す。


私たちは、精霊の言葉に勇気づけられ、エメラルドシティに戻る決意を新たにする。神殿を後にし、森の中を歩き始める。森の木々は、心なしか以前よりも緑豊かになっているように感じる。深淵の呪いが封じられたことで、森にも清らかな力が戻ってきたのだろう。


エメラルドシティへの帰路、私たちは、今後のことについて話し合う。エメラルドシティは、深淵の呪いの影響から解放されたとはいえ、まだまだ多くの問題を抱えている。私たちは、長老エルダーと協力し、街の復興に尽力することを誓う。

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