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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
278/283

断末魔

水晶の杖から、強い光が放たれ、マインワームの傷口を焼き尽くす。マインワームは、断末魔の叫びを上げ、激しく体を震わせる。私は杖を握りしめ、さらに力を込める。マインワームの体から、黒い瘴気が噴き出し、坑道の中に充満する。 私は、瘴気を吸い込まないように、息を止める。サクラも、ハンカチで口を覆い、瘴気から身を守っている。マインワームは、徐々に動きを鈍らせ、やがて、完全に停止する。その巨体は、地面に倒れ込み、大きな音を立てる。 マインワームが倒れた後、坑道の中は、静寂に包まれる。瘴気は徐々に薄れていき、視界も回復してくる。私は、マインワームの死骸に近づき、注意深く観察する。 マインワームの体は、黒く焼け焦げており、ところどころに、緑色の結晶のようなものが付着している。これが、瘴気の源となっている変異物質なのだろう。私は、水晶の杖を使い、変異物質を慎重に取り除く。 変異物質は、まるで生き物のように蠢き、私の杖に抵抗する。私は「創世の言葉」を唱え、変異物質を浄化する魔法を放つ。魔法は、変異物質を包み込み、その動きを封じ込める。 私は、変異物質を小さな瓶に詰め、封印する。この変異物質は、エメラルドシティの研究所に持ち帰り、詳しく調査する必要がある。サクラは、私の作業を見守りながら、周囲を警戒している。 「ミタム、他に魔物はいないようね。でも、まだ油断はできないわ」 私は頷き、「ああ。歪みの根源は、マインワームだけではないはずだ。もっと奥に進んで、原因を突き止めなければ」 私たちは、マインワームの死骸を乗り越え、坑道の奥へと進んでいく。坑道は、ますます狭くなり、暗さも増していく。足元は、ぬかるんでおり、滑りやすい。 私は、水晶の杖を頼りに、慎重に進んでいく。サクラは、私の背後を固め、周囲の警戒を怠らない。坑道の奥からは、水滴の落ちる音と、風の音が聞こえてくる。 坑道の奥に進むにつれて、空気は徐々に冷たくなり、肌寒さを感じる。私は、アトランティスの竪琴を軽く爪弾き、聖なる旋律で、心を落ち着かせる。すると、坑道の奥から、かすかな光が見えてくる。 「ミタム、あれを見て!」サクラが指差す。 私は、サクラが指差す方向を見る。そこには、坑道の出口があり、外の世界の光が差し込んでいる。私たちは、急いで出口に向かって歩き出す。

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