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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
275/283

女神像

私は女神像の前に立ち、聖なる泉の水を捧げ、アトランティスの竪琴を奏で始める。竪琴の音色は、博物館全体に響き渡り、埃っぽい空気を震わせる。私は石版に書かれた古代の旋律を奏で、女神像に安らぎを与えようと試みる。


竪琴の音色が響くにつれて、女神像の表情がわずかに和らいでいくのがわかる。苦悶に満ちた顔から、かすかに安堵の色が浮かび上がってくる。石像の周囲に散らばっていた石版が、光を放ち始める。


サクラが私のそばで、祈るように目を閉じている。彼女の存在が、私の心を落ち着かせ、竪琴の音色に集中させてくれる。私は「創世の言葉」を心の中で唱え、女神像に力を与えようと試みる。


すると、女神像から強い光が放たれ、博物館全体を包み込む。光は、暗い廊下を照らし、埃っぽい空気を浄化していく。私は竪琴の音色をさらに高め、女神像の浄化を助ける。


光が最高潮に達した時、女神像の体が震え始め、やがて、その姿が変化していく。石像は、ゆっくりと人間に近い姿へと変わり、美しい女性の姿を現す。


女神は、ゆっくりと目を開け、私とサクラを見つめる。その瞳は、優しさと慈愛に満ちている。


「ありがとう……」女神は、か細い声で言う。「あなた達のおかげで、私は救われた」


私は女神に深々と頭を下げる。「女神様、お役に立てて光栄です」


サクラも、私に倣って頭を下げる。「女神様、どうかお元気で」


女神は微笑み、私達に近づく。「あなた達は、選ばれし者だ。私を救ったあなた達には、感謝の気持ちを伝えたい」


女神は、私に近づき、額に手を触れる。すると、私の体に、暖かい光が流れ込んでくる。私は、女神の力を受け継ぎ、新たな能力を得る。


「私は、この地の守護者だった」女神は言う。「しかし、今は、あなた達にその役目を託す。この街を守り、人々を導いてほしい」


私は、女神の言葉に深く感動する。「女神様、お言葉に従います。この街を守り、人々のために尽くします」


女神は、満足そうに頷き、姿を消す。後に残されたのは、光り輝く石像と、女神の力を受け継いだ私だけだ。


サクラが、私の肩に手を置く。「ミタム、あなたは、新たな守護者になったのね」


私は、力強く頷く。「ああ。女神様の意志を受け継ぎ、この街を守っていく」


私は水晶の杖を握りしめ、決意を新たにする。エメラルドシティの新たな守護者として、私は、街に迫る脅威に立ち向かい、人々のために力を尽くしていく。

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