博物館の中
博物館の中は、外観から想像した以上に荒れ果てている。埃が舞い、蜘蛛の巣が張り巡らされ、長い間、人が訪れていないことがわかる。展示ケースの中には、壊れた陶器や錆びた武具などが無造作に置かれている。
「ここがエメラルドシティの博物館だなんて、信じられないわ」サクラが呆れたように呟く。「もっときちんと管理されていると思っていたのに……」
「何かあったのかもしれないな」私は答える。「あるいは、誰も関心を示さなくなったか……」
廊下の奥に進むと、広い部屋に出る。部屋の中央には、巨大な石像が置かれている。石像は、翼を持つ女性の姿をしており、その表情は苦悶に満ちている。石像の周囲には、奇妙な模様が描かれた石版が散らばっている。
「この石像、何だろう?」サクラが石像を見上げる。「何か特別な意味があるのかしら?」
私は石像に近づき、注意深く観察する。石像の表面には、微かに魔力が宿っているのが感じられる。石像は、単なる装飾品ではなく、何らかの力を持っているようだ。
「この石像は、魔力を帯びている」私は言う。「おそらく、この博物館の守護者だったのだろう」
石版に描かれた模様を調べてみる。模様は、古代文字で書かれており、解読には時間がかかりそうだ。しかし、私は「無限本」の知識を使い、少しずつ文字を読み解いていく。
「この石版には、石像の由来が書かれている」私は言う。「石像は、かつてエメラルドシティを守護した女神の像で、人々の信仰の対象だったらしい」
石版によると、女神像は、街に災いが訪れると、その身を挺して街を守ったという。しかし、ある時、女神像は、街を襲った邪悪な魔力によって汚染され、苦しみ始めた。人々は女神像を救おうとしたが、その方法は見つからず、女神像は、博物館に封印されることになったらしい。
「女神像は、今も苦しんでいるのか……」サクラが悲しそうな表情で言う。
私は頷く。「おそらく、そうだ。石像から感じられる魔力は、苦痛に満ちている」
私は女神像を救う方法を探す。石版には、女神像を浄化するための儀式が記されている。儀式には、聖なる泉の水とアトランティスの竪琴が必要らしい。
「女神像を救うことができるかもしれない」私は言う。「石版に書かれた儀式を行えば、女神像を浄化できるはずだ」
サクラが目を輝かせる。「本当? それなら、すぐに試してみましょう」
私は聖なる泉の水を出し、アトランティスの竪琴を構える。私は石版に書かれた手順に従い、儀式を始める。




