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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
27/328

巣窟

図書館を後にし、私の住処へと戻る。そこは、古びたながらも広く、様々な研究機器や資料が散乱する、まさに研究者の巣窟だ。 まず、無限本を広げる。無数の文字がびっしりと書き込まれたページは、まるで宇宙のように果てしない。 「創世の言葉…」と呟きながら、私は無限本の中に記されたあらゆる情報を精査する。アトランティス文明、古代魔法、魔物の生態、そして、この世界に存在するあらゆるものの記述を丹念に読み解いていく。 数日が過ぎた。眠気と疲労を感じながらも、私は研究を続けた。 そして、ついにそれらしき記述を発見する。それは、アトランティス文明に関する記述の中に、断片的に記されていた。 「…創造主の息吹、万物に宿る魂、星々の歌… 幾何学模様は、宇宙の構造を表し、その中に隠された数列は、世界の創造原理を示す…」 記述は断片的で、理解しがたい部分も多い。しかし、その断片的な記述から、創世の言葉が、単なる言葉ではなく、宇宙の法則そのものを表す、複雑な数式や幾何学模様、そして、それらを結びつける、ある種の「音階」のようなものから構成されている可能性が浮かび上がってきた。 無限本に書き留められた、ウィルムの鱗の幾何学模様、オークの牙の傷の痕跡…それら全てが、創世の言葉の一部、あるいはその断片を示唆しているのではないだろうか。 その考えは、まるで閃光のように私の脳裏を駆け巡る。 私は、遺物と無限本を並べ、それらの記述を照らし合わせ始める。遺物からは、微かに振動のようなものが感じられる。 それは、まるで…言葉が、私に語りかけているようだ。 まだ、その言葉の意味は理解できない。しかし、その存在を、その響きを、私は確かに感じている。 この研究は、想像をはるかに超える深淵へと私を誘う。 そして、この先、何が待ち受けているのか… それは、まだわからない。しかし、私は、この謎を解き明かすまで、研究を続けるだろう。 創世の言葉…その真実を、この手で掴み取るまで。

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