守護者
私はサクラと共に、川の守護者である巨大な魚に導かれ、川の流れに身を任せる。アトランティスの竪琴を背負い、水晶の杖を手に、周囲を警戒しながら進む。川の水は依然として冷たいが、魚が先導してくれるおかげで、安全に進むことができる。
「ミタム、何か感じる?」サクラが、周囲を見渡しながら尋ねる。
「ああ、確かに。何かがおかしい。空気の中に、微かにだが、魔物の瘴気が漂っている」私は、周囲の空気の匂いを嗅ぎながら答える。
川は徐々に狭くなり、両側には鬱蒼とした森が迫ってくる。木々の間からは、時折、不気味な鳴き声が聞こえる。私は、アトランティスの竪琴に手を添え、いつでも聖なる旋律を奏でられるように準備する。
やがて、私たちは、川が滝となって流れ落ちる場所に到着する。滝の裏には、大きな洞窟が口を開けている。魚は、私たちに向かって、「この先に、汚染の源がある。気をつけて進むように」と告げる。
私は魚に感謝を述べ、サクラと共に、洞窟の中へと足を踏み入れる。洞窟の中は、暗く、じめじめとしており、不快な臭いが鼻をつく。足元には、水溜まりがあちこちにあり、滑りやすい。
「瘴気が濃くなってきたわね」サクラが、顔をしかめながら言う。
「ああ、間違いない。この洞窟の中に、汚染の源がある。注意して進もう」私は、水晶の杖を掲げ、周囲を照らしながら、慎重に進む。
洞窟の奥に進むにつれて、瘴気はますます濃くなり、息苦しさを感じるほどになる。壁には、黒い染みが広がっており、まるで、生き物のように蠢いている。私は、アトランティスの竪琴を奏で始める。聖なる旋律は、洞窟の中に響き渡り、瘴気を浄化していく。
その時、洞窟の奥から、唸り声が聞こえる。それは、まるで、獣のような、あるいは、魔物のような、不気味な声だ。私は、サクラと共に、身構える。洞窟の奥から、巨大な影が現れる。それは、巨大な蜘蛛の姿をしている。だが、普通の蜘蛛ではない。体は、黒く、鋭い棘に覆われており、目は、赤く光っている。その姿は、まさに、魔物の瘴気によって変異した、邪悪な存在だ。
「あれが、汚染の源なのね!」サクラが、剣を構えながら叫ぶ。




