ギルドの門
ギルドの門をくぐると、ギルドマスターの姿がすぐに見えた。いつものように、威勢の良い声で私を迎える。「蜜珠さん!お帰りなさい!…あれ?随分と疲れているようだな。無事だったか?」
私は軽く会釈をし、魔物討伐の報告を始める。「ギルドマスター、ご報告です。依頼されていた魔物は、無事に討伐しました」
ギルドマスターは驚きを隠せない様子で、目を丸くした。「まさか…あの魔物を、一人で?しかも、こんな短時間で…!噂には聞いていたが、君の力は想像をはるかに超えているな」
「いえ、今回は少しばかり幸運でした。古代遺物のおかげです」と、私は遺物をギルドマスターに見せる。
ギルドマスターは遺物を手に取り、じっと見つめる。「これは…見たこともない品だ。アトランティス文明の遺物だろうか?この力…魔物の力を完全に無効化したわけじゃないが、かなり弱体化させたようだな」
「はい。この遺物と私の不死の力が共鳴することで、魔物を圧倒することができました。しかし、まだその力は完全に制御できていません」と、私は正直に答える。
「なるほど…それは危険だな。しかし、この遺物のおかげで、あの危険な魔物を倒せたという事実は、我々にとって大きな収穫だ。この遺物の詳細な調査が必要だな。協力者を探さなければならないだろう。もしかしたら、あの図書館長にも協力を仰ぐ必要があるかもしれない」とギルドマスターは考え込む。
「図書館長にも、この遺物について相談するつもりです。そして、この遺物の力の研究も続けたいと考えています。無限本に記録された情報と合わせて、さらに詳細な分析を行う必要があります」
ギルドマスターは大きく頷いた。「素晴らしい!君の研究には、これからも全力で協力しよう。必要な資源や情報は、何でも提供する。この遺物…もしかしたら、この世界の未来を変える発見になるかもしれない」
私たちは、今後の研究計画について話し合い、協力体制を改めて確認しあった。ギルドマスターの言葉は、私の研究への自信をさらに深めてくれた。この古代遺物、そして無限本に書き記された知識。それらが、この世界の未来を照らす光となることを願いつつ、私はギルドを後にした。 次の研究の足がかりは、既に掴んでいる。




