入り口
神殿の入り口に足を踏み入れると、瘴気が肌を刺すように感じられる。アトランティスの竪琴を強く握りしめ、聖なる旋律を奏でる準備をする。サクラもまた、薬草を手に、警戒を怠らない。
神殿の中は、予想以上に荒れ果てていた。壁は崩れ、床はひび割れ、至る所に苔が生えている。瘴気が立ち込め、視界も悪い。しかし、その奥には、何かの気配が感じられる。
「ミタムさん、気をつけて。何かいるわ。」
サクラの言葉に、私は頷き、ゆっくりと歩を進める。すると、突然、前方から黒い影が飛び出してくる。それは、瘴気で形作られた魔物だった。魔物は、鋭い爪と牙を持ち、私たちに襲い掛かってくる。
私は、アトランティスの竪琴を奏で、聖なる旋律を魔物にぶつける。竪琴の音色は、魔物の動きを鈍らせ、瘴気を浄化していく。しかし、魔物は、容易には倒れない。
「サクラ、援護を!」
私の叫びに、サクラは、薬草を投げつけ、魔物の動きを封じる。私は、その隙に、竪琴の音色をさらに強く奏でる。すると、魔物の体が光に包まれ、消滅していく。
「ふう… なんとか倒せたわね。」
サクラは、安堵の息をつく。しかし、私は、気を緩めない。神殿には、まだ何かがいる。
「まだ奥に、何かいる気がする。警戒を怠らないように。」
私たちは、再び歩き出す。すると、前方から、何かの声が聞こえてくる。
「よくぞ、ここまで来たな。」
声の主は、神殿の奥にいるようだ。私たちは、声のする方へ向かい、神殿の最奥部へとたどり着く。そこには、巨大な祭壇があり、その上に、一人の老人が座っていた。老人は、長い白い髭を蓄え、深淵な瞳をしている。
「私は、この神殿の守護者である。」
老人は、私たちに語りかける。
「お前たちは、この神殿に、一体何の用だ?」
私は、老人に答える。
「私たちは、この森に蔓延する瘴気の根源を断ち切るために来ました。あなた様は、その瘴気のことをご存知ですか?」
老人は、静かに頷く。
「瘴気は、この神殿に住み着いている邪悪な精霊の仕業である。精霊は、人々の心の闇を喰らい、力を増している。お前たちが、瘴気を断ち切るためには、精霊を倒さなければならない。」
私は、決意を込めて答える。
「精霊を倒すために、力を貸してください。」
老人は、しばらくの間、私たちを見つめ、そして、ゆっくりと口を開く。
「良かろう。お前たちの覚悟を見せてもらった。私は、お前たちに、精霊を倒すための試練を与える。」




