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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
217/230

希望の種

私は、妖精から受け取った希望の種を手に、再び歩き始める。希望の種は、小さくとも、私の手のひらで温かく輝いている。この種には、森の精霊たちの希望と、森を再生させる力が込められているのだ。


私は、かつて森だった場所を後にし、次にどこへ向かうべきか考える。この世界には、まだ歪みの影響を受けている場所が数多く存在する。しかし、私が全てを一人で浄化することはできない。この世界の住人たち自身が、立ち上がり、歪みに立ち向かう必要があるのだ。


だからこそ、私は、人々に希望を与える存在になりたい。アトランティスの竪琴の音色を響かせ、希望の種をまきながら、人々の心に勇気を灯したい。私が目指すのは、歪みを完全に消滅させることだけではない。この世界の住人たちが、自らの力で未来を切り開けるように、彼らを導くことこそが、私の使命なのだ。


そのためには、まず、人々の集まる場所へ行く必要がある。この世界で最も大きな都市は、かつて私が訪れた緑豊かな草原の中心部に位置する「エメラルドシティ」だ。エメラルドシティは、知性ある動物たちが築き上げた文明の中心地であり、科学技術と魔法が融合した独自の文化が栄えている。


私は、エメラルドシティへ向かうことを決意する。道中、私はアトランティスの竪琴を奏でながら、人々に希望を与え続けるだろう。そして、エメラルドシティに到着したら、人々と協力し、歪みに立ち向かうための新たな方法を探し出すつもりだ。


ユニコーンと共に、私は草原を駆け抜ける。風が私の髪を撫で、太陽が私の肌を照らす。アトランティスの竪琴の音色が、私の心を奮い立たせる。私は、創造主として、この世界を真の楽園にするために、全力を尽くすことを誓う。


エメラルドシティへの道のりは、決して平坦ではないだろう。しかし、私は恐れない。私には、アトランティスの竪琴と希望の種、そして、この世界の住人たちの希望がある。私は、それらを信じて、前へ進み続ける。


やがて、地平線の彼方に、エメラルドシティの美しいシルエットが見えてくる。その光景を見た瞬間、私は、希望に満ち溢れる。私の新たな冒険が、今、まさに始まろうとしているのだ。

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