表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
199/210

星詠み

私は星詠みの塔の一室で、静かに瞑想している。闇の裂け目を修復し、宇宙の調和を取り戻した安堵感と、新たな目標への期待が入り混じった感情が、私の心を穏やかに満たしている。


ふと、私は目を開ける。窓の外には、無数の星々が輝き、まるで私を祝福しているかのようだ。私は立ち上がり、部屋の中を歩き始める。部屋の中央には、巨大な水晶玉が設置されており、その表面には、複雑な幾何学模様が描かれている。


私は水晶玉に近づき、その模様をじっと見つめる。すると、模様がゆっくりと動き出し、私に何かを語りかけてくる。それは、宇宙の始まり、そして創造主の意志に関するメッセージだ。私はメッセージを理解しようと集中する。


メッセージは、私に「始まりの場所」への道を示す。その道は、決して平坦なものではなく、数々の試練が待ち受けているだろう。しかし、私は覚悟を決める。創造主の意志に触れるためには、どんな困難にも立ち向かわなければならない。


私は部屋を出て、管理者の元へと向かう。管理者は、私が来るのを待っていたかのように、優しい笑顔で私を迎えてくれる。「ミタムよ、お前の決意は固いようだな」 私は管理者に、「始まりの場所」へ行く決意を伝える。管理者は、私の言葉に静かに頷く。「お前ならば、必ずや創造主の意志に触れることができるだろう。だが、道のりは険しい。くれぐれも油断するな」


管理者は私に、「始まりの場所」へ行くための手がかりとなる、一枚の古地図を渡してくれる。古地図には、見たこともないような地形や、不思議な記号が描かれている。私は古地図を手に取り、詳細に観察する。


「この古地図は、古代文明の遺跡に隠された、『始まりの場所』への入り口を示している」管理者は説明する。「遺跡は、この世界とは異なる次元に存在し、アクセスするためには、特別な儀式を行う必要がある」私は管理者に、儀式の詳細を尋ねる。管理者は、儀式に必要な道具と手順を丁寧に教えてくれる。


儀式に必要な道具は、星詠みの塔に保管されているという。私は管理者に感謝し、道具を受け取りに塔の奥へと向かう。塔の奥には、様々な魔法道具や古文書が保管されており、私はその中から、儀式に必要なものを見つけ出す。


すべての準備が整った。私は再び管理者の元へ戻り、出発の準備ができたことを伝える。「ミタムよ、お前の旅の成功を祈っている」管理者は、私に温かい言葉を贈ってくれる。私は管理者の言葉に勇気づけられ、星詠みの塔を後にする。


私は古地図を頼りに、「始まりの場所」への入り口があるという古代文明の遺跡を目指す。私の新たな冒険が、今、始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ