管理者
管理者は頷き、私は水晶玉を手に取り、映し出された道筋を辿り始める。周囲の光景は一変し、星詠みの塔の静寂から一転、宇宙空間の深淵に身を置いているような感覚に襲われる。無数の星々が遠くで輝き、その光はまるで道標のように、私を導いてくれる。
私は「創世の言葉」を心の中で繰り返し唱え、宇宙のエネルギーを感じ取る。すると、水晶玉の模様が微かに変化し、進むべき方向がより明確になる。しかし、その道は決して平坦ではない。時折、隕石群が道を塞ぎ、宇宙を漂う魔物の影が忍び寄る。
最初の試練は、歪んだ時空間の通過だ。周囲の星々が歪み、光さえも屈折する。私はアトランティスの竪琴を取り出し、聖なる旋律を奏でる。竪琴の音色は歪みを打ち消し、私を正しい時間軸へと導く。次に、巨大なエネルギーの奔流が押し寄せる。私は「星影の鉄」で作られた楽器を取り出し、宇宙のエネルギーと共鳴させる。楽器の音色は奔流を制御し、私を安全に通過させる。
困難を乗り越えるたびに、「創世の言葉」への理解が深まっていく。言葉は単なる呪文ではなく、宇宙の法則そのものなのだと実感する。そして、言葉の力を借りることで、私は宇宙と一体化し、その意志を感じることができるようになる。
ふと、目の前に巨大な構造物が現れる。それは、古代文明の遺跡のようだ。遺跡の内部には、無数の星々が閉じ込められており、まるで生きた宇宙のようにも見える。遺跡の中心には、ひときわ大きな星が輝いており、強いエネルギーを放っている。私は遺跡に足を踏み入れ、星々のエネルギーを感じながら、奥へと進む。すると、遺跡の奥深くで、私はある存在と出会う。それは、星の記憶を司る精霊だった。「よくぞ辿り着いた、星の言葉の使い手よ。お前に、最後の試練を与えよう」