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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
195/206

管理者

管理者は、静かに微笑み、ゆっくりと手を上げる。その手には、小さな水晶玉が握られている。水晶玉は、まるで生きた星のように、内部から光を放っている。「これを見よ、星の言葉の使い手よ。この水晶玉には、闇の裂け目の場所と、それを修復するための道筋が映し出されている」 私は、水晶玉に目を凝らす。水晶玉の中には、複雑な幾何学模様が描かれており、それがゆっくりと回転している。その模様は、まるで宇宙の地図のようにも見える。模様を追っていくと、やがて、一つの場所に辿り着く。そこは、漆黒の闇に包まれた、巨大な裂け目だった。裂け目の周囲には、無数の星々が、まるで吸い込まれるように、消滅していくのが見える。 それが、闇の裂け目なのだ。私は、その光景に、強い衝撃を受ける。これほどの脅威が、宇宙に存在しているとは、想像もしていなかった。「これが、闇の裂け目ですか…」 管理者は、静かに頷く。「そうだ。そして、この模様は、その裂け目を修復するための、唯一の道筋を示している」 私は、水晶玉の模様を、注意深く観察する。模様は、複雑に入り組んでおり、一見しただけでは、その意味を理解することはできない。しかし、星の言葉の力を使うことで、その模様の中に隠された、宇宙の法則を感じ取ることができる。 模様は、まるで迷路のように、いくつもの分岐点に分かれている。それぞれの分岐点には、異なる試練が待ち受けているのだろう。私は、どの道を選ぶべきか、慎重に判断しなければならない。 管理者は、私の様子を見守りながら、静かに語りかける。「道は、一つではない。お主の選択が、未来を左右するだろう」 私は、深呼吸をし、覚悟を決める。私は、星の言葉の力と、これまで培ってきた知識と経験を駆使して、この試練を乗り越え、闇の裂け目を修復しなければならない。 「私は、この道を進みます」 管理者は、再び微笑む。「ならば、進むがよい。星々が、お主の道標となるだろう」 管理者の言葉を胸に、私は、水晶玉に映し出された道筋を辿り、闇の裂け目へと向かう。私の、新たな旅が始まる。

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